本記事では、前科持ちでも就職できた筆者のノウハウを包み隠さずお伝えします。

- 実は前科持ちなんだけど、就職できるんだろうか…。
- 就職先には隠してもバレる?隠さないほうがいい?
こんな悩みにお答えします。

大変お恥ずかしい話ですが、現在35歳の筆者には前科がついて会社をクビになった経験があります。しかし、再就職活動では事実をきちんと伝え、ホワイトベンチャーに入社することができました。
さて、筆者が前科持ちとなってから就活を始めたとき、最初に困ったのが「事実を言うべきか、隠すべきか」ということ。

正直に伝えるとほぼ不採用になる。かといって、事実を隠して後にバレたらどうしよう…。
まさにこんな状態でした。
で、試行錯誤して色んなパターンを試した結果、
「前科がバレるかどうかはケースバイケース。でも、バレたときのリスクを考え、正直に話すべき」
という結論に至りました。

たしかにハードルは上がりますが、就職先には最初から打ち明けて、それでも雇ってくれるところを頑張って探したほうが良い、というのが経験からたどり着いた答えです。
本文では、実際に筆者がやってよかった「ワケアリ就活」のノウハウを、包み隠さずお伝えしています。
前科持ちが理由で就職に苦しんでいる方は、参考にしてみてください。
「逮捕」「解雇」からの再就職ご相談ください!

逮捕・懲戒解雇からホワイト企業に再就職した経験がある管理人が、あなたのキャリア相談に乗ります。
- Zoomでのオンライン面談
- 匿名・顔出しなしOK
- 初回60分完全無料
就活相談のほか、ネットの誹謗中傷記事対策も受け付けています。お気軽にご相談ください。
\無料相談はコチラ/
※LINE追加からご希望のスケジュールをお選びいただけます。
※個人情報等の入力は不要です。
☑前科・逮捕歴がある人向けの就職関連記事
前科持ちでも就職できた!優良企業に受かった実話
冒頭でもお伝えしたとおり、筆者は過去にとあることをやらかして前科があります。
もちろん在職中だった前の会社はクビです。
しかし、在宅起訴されてから公判開始の前に就活を始め、1ヶ月で内定をGETしました。
(なので、執行猶予期間中でも就職は可能です)
それも、前科の事実を打ち明けた上で、会社側にも納得してもらっての採用です。
コネなど一切ありません。

当然、これはレアなケースで、筆者はすごく運が良かっただけかもしれません。でも就活中はそれこそ死にものぐるいでしたし、毎日のように面接を受けまくりました。
結果的には、懲戒解雇でも神対応だった転職エージェントの協力もあり、なんとか今の会社に巡り合うことができました。
お陰様で、給料も平均を大きく超えていますし、カレンダー通り残業ゼロの超ホワイトな職場で大変満足しています。
筆者の場合はあくまで一つの成功例ですが、前科を打ち明けても就職できるということをまずお分かりいただけたら幸いです。
前科は就職でバレる可能性大!隠さないほうが賢明
冒頭で申し上げたとおり、筆者は最初、「前科を就活で明かすべきかどうか」についてすごく悩みました。
就職に際に前科の告知義務はある?
結論から言うと、「刑の言い渡しの効力」が執行していれば、告知義務はありません。
「効力が消滅した前科・前歴については、就職の際に告知義務はなく、前科の存在が労働力の評価に重大な影響を及ぼさない限り、それを理由に解雇はできない」という裁判所の判例(仙台地裁1985<昭和60>年9月19日判決/労働判例459号40頁)が出ており、履歴書の「罰」欄に記載したり、面接時に問われても答えたりする義務はありません。(参考:転職ハック)
なので、あえてこちらから前科を明かす義務はありません。
隠したって全然いいんです。
ただしバレる可能性が高い
実際、前科が就職先にバレるかどうかはケースバイケースなんですが…
筆者の経験上、いまの御時世では「バレる可能性の方が高い」と考えておいて間違いないです。
どの企業も「コンプライアンス厳守」の姿勢は年々厳しさを増しています。
特に中途採用する場合には、ヤバいやつじゃないかどうかを徹底的に調べるのは常識です。
大手や優良企業ほどその姿勢は強いので、仮に全然下調べせずに採用しているのだとしたら、その会社はブラック企業の可能性が高いです。
多分この図式はそう間違っていないはず。
というわけで、「ブラック企業でもいいから前科を隠し通せる会社に入りたい」という方以外は、正々堂々と打ち明けた上で、前科を承知で採用してくれる会社に入った方が幸せだと筆者は考えます。
もちろんそれはめちゃくちゃハードルが高いわけですが、実際不可能じゃありませんでした。
ちなみにこのあたりの考え方は、ポジウィルキャリアの担当の方から頂いたアドバイスが本当に良く生きました。
どのように就活を進めて行けばいいのかの「戦略」まで一緒になって考えてくれるので、一人で心細い方はどんどん相談してみるといいですよ。
公式サイト:https://posiwill.jp/career/
前科や逮捕歴が就職先にバレる3つのケース
そもそも実際に前科が就職先にバレるのはどんなケースがあるのかというと、大きく分けて3つ。
- 履歴書などの書類で書かせる場合
- 報道やネットの情報を知られる場合
- 関係者から情報が回った場合
上記3つのケースが考えられます。
履歴書などの書類
履歴書に「賞罰」を書く欄が設けてあるなら、前科を書かないと「経歴詐称」に当たります。

実際は賞罰欄のない履歴書を使えばいいだけなので、あんまり気にしなくてもいいですけどね。企業指定の履歴書だったらどうしようもないです。
ワケアリ就職の際の履歴書については「前科や逮捕歴は履歴書に書くべきか?」の記事で詳しくまとめています。
ネタバレしちゃうと、「前科は履歴書には書かずに面接で打ち明ける方がベター」です。
報道やネットの情報
もし前科のことが実名報道されているなら、隠しようがありません。
地方新聞の片隅のベタ記事くらいなら何とかセーフかもですが、最近はほとんどネットでも配信されます。

筆者は実名検索すると前科の情報が出てしまうんですが、実生活で困ったことはありません。わざわざ人の名前を検索する人なんてあんまりいませんからね。
でも、就職となると話は別です。
コンプライアンスを重視するため、人事はネット検索はもちろん、SNSやブログまでチェックする企業がほとんど。
そこで前科の情報が出回っているなら、バレてしまう可能性が高いです。
もし実名報道されていなかったとしても、要注意。
前科の事実を知る人が、Twitterとかインスタとかで「○○もついに前科持ちかw」とか呟いてたら、バレる可能性も十分あります。
関係者からのリーク
あとは、例えば前職の関係者とか、事件の被害者周辺といった関係先から話が回る可能性もあります。
わざわざ新しい就職先を調べてそこに告げ口するような真似をする人は少ないかもしれませんが、それこそネットにアップされたら終わり。
事実なので名誉毀損で訴えるわけにもいきません。
どの程度まで前科を知られているかにもよりますが、世間の噂って予想以上に広まる(しかし、風化も早い)ものなので、甘く見ない方がいいです。
前科を隠して就職する3つのデメリット
仮に前科を隠して就職した場合、主に以下の3つのデメリットが生じます。
- 前科がバレたら即解雇されるリスク
- 前科がバレて嫌がらせを受ける可能性
- 前科がバレないか怯えながら過ごす毎日
順番に見ていきます。
前科がバレて即解雇されるリスク
基本的に経歴詐称がバレたら即解雇の理由になります。
入社時に聞かれなかったとか、賞罰を書く書類がなかったのなら解雇事由にはなりませんが、左遷とか不当な扱いを受けても文句は言えないですよね。

厳密に言えば、過去の犯罪歴とかを理由に不当な扱いを受けたら会社を相手に訴える権利もあるんですが、そもそも理由が前科なら、強気には出られないです…。
自業自得なので仕方ないですけど、経歴詐称がバレてまた解雇にでもなったら、それこそ二度とやり直すことができなくなります。
前科がバレて嫌がらせを受ける可能性
仮に会社としては表立った処分を下さなかったとしても、同僚はどうでしょうか。
しっかりと更生して、仕事でも立派に成果を出していれば、「あの人はそういう過去があったけど、今は頑張ってるから問題ないな」と受け止めてくれる人は多いです。
実際、筆者自信も、同僚からは過去のことは一切気にせず、真っ当に付き合ってもらっています。
ただし、中には全くもって受け入れてくれない人もいます。
どれだけ真摯に向き合っていようと、前科持ちを快く思わない人は必ずいるからです。
当然です。
むしろその反応の方が正しいかもしれません。
我々に反論の余地はありませんよね。
子供じゃないからイジメに遭うようなケースは稀かもですが、冷たい対応をされたり、仕事上でも悪影響が出たりする可能性は避けられないです。
そして、最初から打ち明けて入社したのと、隠して後から発覚したのとでは、受ける側の印象も180度違います。
社内全員の理解を得るのは無理でも、せめて上層部だけには納得して雇ってもらうべきです。
前科がバレないか怯えながら過ごす毎日
実際のところこれが一番デカいし、辛いです。
正直、報道やネット情報がなければ、企業が前科情報をキャッチするのはそんなに簡単じゃありません。
経歴詐称覚悟なら、履歴書やチェックシートに嘘をつくことも可能です。
そういう意味なら、前科を隠して就職することは可能かもしれません。
でも、それでいいんでしょうか?
入社したら終わり、ではありません。
むしろスタートです。
人生はその先のほうが長いんです。
せっかく人生の再スタートを切って、心機一転頑張ろうとしているのに、いつまで経っても「前科がバレたらどうしよう」と不安なまま仕事するのって、めっちゃキツいですよ。

筆者は入社時に前科を明かしているのですが、それでも全社員が知っているわけではないので、「あの人は知ってるかな」とか心配することはいまだにあります。
というわけで、先々のことを考えたら、少なくとも上層部や一部だけでもいいから事実を把握してもらった方が楽になる、という結論に至るわけです。
前科を明かして就職する3つのメリット
ここからは、筆者の経験を踏まえ、「前科を明かして就職した方がいい」と言い切れる根拠について説明します。
実際に前科を明かして入社した筆者は、主に以下の3つのメリットを痛感しています。
- 入社後のサポートが受けられる
- 相談できる存在がある
- 真摯に仕事に向き合える
具体的に見ていきます。
入社後のサポート
前科を知った上で採用してくれる会社なら、必ず手厚いフォローをしてくれます。
そもそも会社としては、前科持ちを採用するのにはめちゃくちゃ大きなリスクがあるわけです。
取引先や他の従業員に余計な不安を与えたり、最悪の場合、契約打ち切りや優秀な人材の離職を招いたりする可能性だってあります。
その大きなリスクを踏まえても採用してくれるわけですから、会社にとって悪影響が出ないように、最大限の工夫をしてくれるわけです。

筆者の場合は、会社の計らいで対外用のビジネスネームを用意してもらいました。なので、2種類の名刺を持っています。
ほかにも、社内で余計な不安が広まらないように、上層部のメンバー間だけでの事実共有にとどめたり、人事の面でも考慮してもらったりしています。
本当に感謝しかありません。
これはやっぱり、最初に正直に打ち明けたからに違いありません。
相談できる存在がある
前科の事実を知っている人が社内にいると、腹を割って相談することができます。
逆に言えば、「前科がバレたらどうしよう」と不安を抱えたままでいると、いつまで経っても相談相手を作れません。
会社員として生きていくなら、相談相手はめちゃくちゃ重要な存在。
入社後のことを考えたら、やっぱり本音で語れる相手は作っておいたほうがいいです。
真摯に仕事に向き合える
やっぱり嘘偽りなく働いている方が、真摯に仕事に向き合えます。
ビクビクしてたらそれだけで余計なことを考えちゃいますし、成果にも繋がりにくくなるはず。
「新しい人生」と割り切って働いた方が、自分のためにも会社のためにもなります。
前科持ちが就職するのに大切なこと3箇条
これは筆者自身が身を持って感じたことですが、以下の3つが極めて重要です。
- 前科を言い訳にしない
- 前科で同情を買わない
- 一日も早く行動する
前科を言い訳にしない
言わずもがなですが、前科があるのは想像以上に大きなウィークポイントです。
会社からしたら最悪の地雷物件だし、それだけで見送りの理由としているところの方が多いと思います。
当然何社受けても落ちまくるし、そのうち気が滅入るでしょう。
でも、これをすべて「前科があるからだめなんだ」と言い訳にするのは大きな間違いです。
考えてみてください。
もしあなたが採用する側の責任者だとして、どのような人物に来てほしいですか?
- 会社の利益を何倍にもしてくれる
- 会社の弱点をすぐに補ってくれる
- うちの会社では誰も持っていないスキル・能力を持っている
こんな条件の人が来てくれたら嬉しいですよね?
しかもそれが、一般の市場価値的にはあり得ないくらい安い給料で採用できるとしたら、どうですか?
仮に過去の経歴にバツがあったって、目をつぶろうと思いませんか?
前科のせいじゃなく実力不足と認める
つまり何が言いたいかと言うと、就職できないのは前科があるからではなくて、会社を納得させられる実力がないからだと考え直すのが大事なんです。
会社からしたら前科者を雇うなんて相当なリスクです。
でもリスクを負ってでも「この人を採用する価値がある」と思わせることができれば、採用してもらえます。
もし仮に、年収1,000万円以上の実力者を500万円で雇えるなら、前科があっても「買い」だと判断する経営者はいると思いませんか?
少し長くなりましたが、結論を言うと、
前科を言い訳にせず、自分のアピールを忘れない!
これがワケアリ就活では必須の思考法です。
前科で同情を買わない
だんだん面接に慣れてくると、前科を打ち明けることにも抵抗がなくなってきます。
そうすると次第に、反省していることを伝えるのではなく、「こんなに反省しているのに、前科があって働けない自分、かわいそうですよね?」みたいなトーンで話をしがちです。
これは最悪ですし、絶対受からないです。
残念ながら、相手企業からしたら、こちらに前科があろうがなかろうが、反省していようがいまいが関係ありません。
極端な話、そのまま一生働けなくて、死んだって1ミリも影響ないんです。
彼らが考えているのは、「この人を雇う価値があるのかどうか」ということだけ。
なので上ともかぶりますが、しっかりと反省している姿勢は伝えつつも、自分の強みを見てもらう工夫は絶対に忘れてはいけません。
一日も早く行動する
あとは、一日も早く行動することが重要です。
なぜなら、離職期間が長ければ長いほど就活に不利になるから。
- 検察の処分がまだだから…
- 裁判の日程が決まっていないから…
- まずは親や家族との関係修復を…
- ネットで出てくる実名報道をなんとか消したい…
こんな「言い訳」を並べてズルズル行けば行くほど、再就職はどんどん遠くなります。

お陰様で、筆者のもとにも色んな相談をいただきますが、はっきり言ってケースバイケースです。それぞれ置かれている事情が違うので、動いてみないとわからないとしか言いようがありません。
なので、「仕事が見つからなかったらどうしよう」とか悩む暇があったら、今すぐ転職エージェントにでも登録してみてください。
その方が100倍有益ですし、ただでさえ出遅れているんだから、迷っている暇なんてないはずです。
以下の記事で紹介しているサービスを使えば、どんな経歴でも100%面接まで進めるので、今より1歩も2歩も前進しますよ。
前科持ちでも就職しやすい職種と就職支援サービス
前科があると、何をどう頑張っても、絶対になれない職業は存在します。
が、逆に、前科があっても比較的受け入れてもらいやすい業界も存在するんです。

国内には、前科者の就職支援を専門としているサービスもいくつかあります。
以下の記事でまとめているので、参考にしてみてください。
前科持ちでも就職できる!すぐ行動しよう
というわけで、筆者は前科を打ち明けた上で再就職する道を選びました。
この選択が正しいのかどうかはわかりませんが、少なくとも筆者は、手厚いフォローが受けられる現在の会社に満足しているし、前科があっても幸せに暮らすことができています。
これから就職活動を始める、もしくは就活中の方は、ぜひ一度「前科を打ち明けた上で面接で勝負する」という方法も試してみてください。
簡単ではないですが、きっと新しい道がひらけますよ。
▼筆者の運命を変えてくれた就職支援サービスはコチラ
「逮捕」「解雇」からの再就職ご相談ください!

逮捕・懲戒解雇からホワイト企業に再就職した経験がある管理人が、あなたのキャリア相談に乗ります。
- Zoomでのオンライン面談
- 匿名・顔出しなしOK
- 初回60分完全無料
就活相談のほか、ネットの誹謗中傷記事対策も受け付けています。お気軽にご相談ください。
\無料相談はコチラ/
※LINE追加からご希望のスケジュールをお選びいただけます。
※個人情報等の入力は不要です。
☑前科・逮捕歴がある人向けの就職関連記事