懲戒解雇されると転職エージェントは使えないんだろうか?
もし使えるエージェントがあれば今すぐ教えて欲しい…
こんな疑問、悩みを解決します!
筆者は過去に懲戒解雇された経験があり、そこから自力でホワイト企業に再就職できました。1ヶ月間死にものぐるいで就活した結果、とても恵まれた環境で働くことができています。
懲戒解雇は「会社員の死刑宣告」とも言われる最も重い処分です。
当然次の仕事を見つけるのはめちゃくちゃ苦労しますが、決して不可能ではありません。
本記事では、過去にやらかして懲戒解雇された経験のある筆者が、実際に利用して心から良かったと思えた転職エージェントをご紹介します。
厳密に言うともっとあるんですが、本当におすすめしたいのは以下の3社です。
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結果的にこの3社経由で内定したわけではないんですが、とにかくこの3社の担当の方には親身になって相談に乗ってもらいました。
でも僕は学歴や経歴にも不安があるし、転職エージェントはハードルが高いよ…
そんな方でも大丈夫!
特に業界最大手のリクルートエージェントは、「経歴不問で誰でも求人紹介を受けられるエージェント」なんです!
実際、懲戒解雇されるとまず書類選考が大きな関門になります。面接までたどり着いてようやくスタートラインにつけるのに、そこに至るまでが本当に苦労しました…。
なので、まずはリクルートエージェントを使って面接の練習をするのがめちゃくちゃ大きな一歩になります。
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懲戒解雇されても神対応だった転職エージェント
早速本題に入ります。
懲戒解雇からの再就職に成功した筆者が実際に利用した転職エージェントは、以下の6社です。
上3つは有名な大手エージェント。
ビズリーチは年収500万円以上が最低条件のハイクラス向けです。
マスメディアンは広告・マーケ・メディア系に特化しているエージェントで、就職Shopは現在はなくなりましたが、履歴書不要で面接まで行けるエージェントでした。(※この就職Shopはリクルートエージェントに統合されました)
これに加え、WorX(ワークス)という未経験転職に特化したキャリア相談サービスの無料カウンセリングを受けてみました。
ちなみにいずれも、登録段階では懲戒解雇の事実を書いていません。
後で詳しくお伝えしますが、登録段階では書かないほうが絶対にいいです。
問題は、面談のときに懲戒解雇の事実を伝えたらどうなるか、ということ。
反応はそれぞれだったんですが、振り返ってみると、
この2社の対応がずば抜けて良かったです。
くしくもリクルートエージェントとマイナビエージェントは業界1、2の大手転職エージェント。
もしかしたら筆者みたいなワケアリ求職者に対しての対応策もきちんと取られているのかもしれません。
リクルートエージェントの反応
リクルートエージェントの担当エージェントさんは、まさに神対応でした。
というか、ここでリクルートエージェントの担当の方に出会わなければ、再就職が上手くいくことはなかったと思っています。
上述したとおり、登録段階では退職理由を書いていません。
なので、面談で初めて「実はお恥ずかしい話なんですが…」と懲戒解雇の経緯を素直に話しました。
最初に紹介しようとしてくれた会社は、バリバリの上場企業。
もうこの時点で懲戒解雇されたヤツなんて可能性はゼロです。
なのに、このエージェントさんは、用意した資料をそっ閉じした上で、それはそれは親身になって相談に乗ってくれました。
というか、叱ってすらくれました。
「あなたこのままじゃ受からないですよ。反省してるのはいいんですけど、それ以前に負のオーラが出過ぎてる。これは転職活動なんだから、もっと元気を出して、あなたの良さを伝えないと」
だいたいどのエージェントも「大変でしたね…」と気遣ってはくれるんですが、心から応援してくれたと感じたのはリクルートエージェントが初めてでした。
結果的にこのエージェントさんから紹介された企業を受けることはなかったです。
でも、このときに「自分の良さを伝える」という原点に立ち返れたことが、後々の活動に多いに役立ったと感じています。
マイナビエージェントの反応
友人から評判が良いと聞き、一番最初に登録した転職エージェントがマイナビエージェントでした。
ここもさすが大手というか、十分すぎるくらい手厚いフォローをしてくれました。
マイナビエージェントの担当者さんとは、電話での面談。
最初は男性の方で、このときに前職の懲戒解雇のことを話しました。
とても心配してくれて、「簡単ではないですが、なんとかお力になれるように頑張ります」と言ってもらえたのでとても心強かったです。
ただ、少しやり取りにミスがあって、担当者を交代してもらうことに。
後から振り返ると、筆者に余裕がなさすぎたことも原因だったので、わざわざ替えてもらう必要はなかったかなとも思います。
でも、担当替えを依頼したマネージャーの方も快く対応してくださって、今度は女性のカウンセラーが担当することになりました。
きっと後任の方からすれば「前職クビになってんのにエージェントにいちゃもん付けてくるのかよ…マジめんどくせーヤツ」って思ったかもしれません。
でも、この後任の方も本当に丁寧な対応をしてくださりました。
案件もきちんと紹介してくれて、メールのやり取りもとても細やかでした。
結果的には別経由で内定を貰えたんですが、その旨を伝えると、本当に心から喜んでくれました。
自分の身には一銭の得にもならないのに、最後まで丁寧な対応をしてくださったマイナビエージェントの担当者さん。
常に満足度調査でNo.1の理由が分かった気がします。
▼マイナビエージェントの評判・詳細記事はコチラ
WorXの面接対策が神
少し変わったところでは、未経験転職に特化したキャリア相談サービスWorX(ワークス)の無料カウンセリングが、とにかく良かったです。
このWorXというサービスは、未経験転職を成功させることに特化していて、プロのコーチが個別の課題に合わせたアドバイスをマンツーマンで実施してくれます。
筆者はここの無料カウンセリング(60分間)を受けてみました。
担当は若めの男性の方でした。
余談ですが、筆者が懲戒解雇になったのは女性絡みのトラブルが原因です。
なので、事実を打ち明けるのはとても勇気が必要だったんですが…
せっかくの無料カウンセリングだったので包み隠さずに話してみました。
するとこのWorXの担当の方は、涙を流しながら話を聞いてくださったんです。
しかも、どう就活を進めていいかわからない筆者に対し、
「過去の失敗とは切り離して考えないとダメ。面接の場では反省の話ばかりせずに、あなたの能力を示せるエピソードに時間を割いてください」
と具体的なアドバイスもくれました。
その上で、どうアプローチしたら面接での評価が高まるかについて、すごく丁寧に教えてくれたんです。
自分自身、「いかに反省の色を見せるか」ばかり考えていて、落選続きだったので、このアドバイスはまさに目からウロコ。
このWorXでの相談がなければきっと、就活がうまくいくことはなかったと思います。
60分間の無料相談は本当にあっという間でした。
「まだ求人紹介を受けるのは早すぎる」「だけど誰かに相談したい」という方は、ここの無料カウンセリングはきっと役立つはずです。
▼WorXの評判・詳細記事はコチラ
懲戒解雇された人に必要な転職エージェントの登録数
個人的には4~5社がベストだと感じました。
そもそも転職エージェントには何社すべきか、というのは意見の割れるところです。
多いほうが選択肢は広がるけど、エージェントとの連絡が多くなり、スケジュール管理が大変になるのは事実。
ただ、一般的な転職でも2~3社に登録するのが当たり前と言われています。
ましてこっちは切羽詰まっているわけですから、選択肢を多く確保するためにも、ある程度多めに登録しておく方が無難かなと思います。
それに、複数利用するとわかりますが、担当者との相性がかなり違います。
懲戒解雇のことを打ち明けたら、親身になって相談に乗ってくれる人もいれば、はっきりとは言わないものの、面倒くさそうな対応をされることもありました。
どんな担当に当たるかははっきり言って運なので、1、2社に絞ってしまうのは少し危険かなと思います。
懲戒解雇された人の上手な転職エージェント活用法
繰り返しになりますが、転職エージェントを目的別に使い分けるのがベストです。
転職エージェントは、大きく分けると3種類あります。
- 「リクルートエージェント」「マイナビエージェント」などの業界大手
- 各種業界に特化した中小エージェント
- フリーターや既卒の再就職に強いサービス
この3つの使い分けがすごく重要。
- 大手を1~2社
- フリーター向けを1~2社
- 業界特化型を1社
上記を目安にまずは計4~5社くらいでスタートし、必要に応じて増やしていくのがいいと思います。
大手転職エージェントは2社使う
まず、誰もが一度は聞いたことがある大手のエージェント。
これは、求人数の多さが最大の魅力。
年齢制限や年収制限もなく誰でも利用できるので、利用者数も圧倒的に多いです。
▼主な大手転職エージェント
- リクルートエージェント…業界最大手。求人数はダントツ。未経験転職専門の求人も豊富で、担当エージェントの提案数が非常に多い。
- マイナビエージェント…業界ナンバー2。20~30代向けの求人が豊富で、初めて転職する人に人気。利用者満足度では毎年No.1。個人的にも一番使いやすかった。
- doda…業界3番手。年収UPを狙う人には好評なサービス。使いやすさも定評あり。
この中から2つくらいは登録しておくと安心です。
特にこだわりがなければ、業界上位1、2のリクルートエージェントとマイナビエージェントが無難だと思います。
☑公式サイトURL(完全無料)
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未経験求人に強い転職エージェントも活用
特に経歴や学歴に自信がない人は、フリーターや既卒などを対象にした転職エージェントを有効活用すべきです。
筆者は「就職shop」というエージェントに相談しましたが、現在はリクルートエージェントに統合されました。
ニート向けの転職エージェントであれば、表立って「クビになった人OK」と言ってるわけではないですが、カウンセラーもワケアリ人材の扱いに慣れているので話が早いです。
書類選考なしの求人が揃っている上、正社員就職の実績も十分!ブランクのある方にも使いやすいです。
面談は全てオンライン対応で事務所に行く手間もかからないので、気軽に相談してみるといいですよ。
業界が決まっているなら特化型も使おう
業界特化型は、「IT業界」「営業職」など、各業界・業種に特化したエージェントです。
専門知識もあるし、スタートアップなど小さな会社の求人情報も拾ってくれるのが強み。
なので、自分が狙いたい業界の特化型は一つ登録しておくと便利です。
「特化型の転職エージェントまとめ」の記事を参考に探してみてください。
小さいですけど、結構活用することになるはずです。
転職エージェントの対応はスピード命
転職エージェントは求職者の味方ですが、「相談すれば受かりそうな企業を紹介してくれる」というわけではありません。
それぞれ手持ちの求人を紹介するわけですが、彼らもビジネスですので、受かる見込みがありそうな人に優先して求人を回します。
ですから、こちらとしても貴重な求人があるなら秒で取りにいかなきゃいけません。
幸い時間はあるはずなので、エージェントからのメールや電話には即反応する意識を持つべきです。
エージェントに登録すると、数日以内に対面か電話での面談が組まれるはずです。ここで好印象を持ってもらえるかどうかがすごく重要なので、かならず面談は受けるようにしてください。すっぽかしはご法度ですよ!
転職エージェントの登録時は懲戒解雇の事実を伏せるべき
筆者は運良く親身になって相談に乗ってくれるエージェントさんに出会えました。
でも基本的には、転職エージェントに登録する段階では、懲戒解雇の事実は伏せるべきです。
なぜなら、彼らにとって懲戒解雇を食らった人間は「地雷」だから。
クビになった人間を好んで採ろうとする企業なんてないですからね。転職エージェントからしたら入社させないと1円にもならないわけですから、はっきり言って時間の無駄です。
「転職エージェントの賢い使い方」でも解説した通り、一人でも多く求職者を入社させるのが彼らの使命。
なので、望みの薄そうなワケアリ人間なんて後回しにするのは当然です。
事実、筆者が利用したとある担当者は、事実を伝えた瞬間めちゃくちゃテンションが落ちてました。
おそらく、登録時に懲戒解雇の事実を書いたら、案件を紹介してもらえないどころか面談すら組んでもらえないはずです。
懲戒解雇を公にしたら強制退会させられたサイト
就職活動では、一応法律で明記されているので、年齢とか退職理由、性別を理由にして採用拒否をすることはできません。
なので、転職エージェントの登録も自由にできます。
でも、実際のところ「懲戒解雇」みたいなバツのついた人間は事故物件みたいなもの。
転職エージェントからすれば後回しにしたくなるのは当然だし、なんなら退会処分にしてしまった方が楽です。
実際、名前を挙げちゃいますが、ビズリーチは退会処分させられました。
ビズリーチを退会させられたときの話は「ビズリーチの審査に落ちる人と受かる人」の記事でまとめているので参考にしてみてください。
ザックリ言うと、「最初は普通に使えていたのに、懲戒解雇のことをレジュメに書き足したら、数日後にいきなり強制退会させられた」ということです。
表立って懲戒解雇を理由にすることはなかったですが、タイミング的にもまず間違いなくそれが理由で切られています。
あとは、業界特化型のマスメディアンというエージェントは、懲戒解雇の事実を登録時に明記したところ、「ご紹介できる案件がない」ということで退会を打診されました。
表向きの理由は「大手の求人がないのと、条件が悪い求人しかない」ということで、大手勤務・高年収の筆者を気遣ったような内容。
ただ普通に考えたら高年収の求職者は万々歳で欲しいところなので、懲戒解雇が本当の理由なのかな、と察しています。
転職エージェントの面談では懲戒解雇の事実をはっきり伝える
ただし、面談の場では懲戒解雇の事実をはっきり伝えるべきです。
エージェントにウソをついても採用段階でバレる可能性が高いですし、万が一内定取り消しにでもなったら、エージェントから損害賠償を迫られるリスクもあります。
面談では十中八九嫌な顔をされますが、それは仕方ないです。
採用面接と同じで、なんとか反省している姿を見せつつ、働く意欲と誠意と実力をアピールしてエージェントの心を動かす必要があります。
ちなみに筆者は、ビズリーチ経由でアプローチしてきた企業と直接面接をして、内定をもらいました。
レジュメに懲戒解雇のことを書く前だったので、一次面接で初めて打ち明ける形になりましたが、面接で評価してもらえたのです。
転職エージェントに登録しておくと、エージェントから求人を紹介してもらうだけじゃなく、こうやって企業から直接アプローチが来ることもあります。
いずれにせよ、より好みしている余裕はないので、転職エージェントには1社でも多く登録した方がいい、というのが筆者の結論です。
懲戒解雇された人こそ転職エージェントを活用しよう
懲戒解雇からの再就職活動は、はっきり言って簡単じゃありません。
筆者は高学歴かつ大手勤務というステータスがありましたが、それでも本気でやって1ヶ月はかかりました。
この就活を通じて個人的に一番大事だと思ったのは、とにかくスピードです。
離職期間は長ければ長くなるほど不利になるので、今この瞬間からエージェントに登録するくらいの勢いが重要かなと思いました。
転職エージェントは無料で使えますし、何より心強い味方です。
先行きが不透明で不安でも、プロのアドバイスは現状を打破するきっかけになります。
少なくとも筆者は、彼らのアドバイスがなければ就活がうまくいくことはなかったと思っています。
必ず今より前に進めるので、早速相談してみてください。
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