本記事は、懲戒解雇から再就職できた筆者の体験談をご紹介しています。

- 懲戒解雇されたら再就職なんてできない?
- 本当のことを面接で打ち明けたらどうなるんだろう…?
- どうにか隠し通す方法はないだろうか…。
こんな疑問にお答えします。

大変お恥ずかしい話ですが、筆者は前の仕事でやらかしまして、前科があります。当然懲戒解雇されました。
それでも自力で就活を頑張って、ホワイトベンチャーに再就職。マーケティングや人材事業の責任者を経て、現在では独立してワケアリ転職希望者の支援をしています。
筆者は前の会社をクビになってから、30社以上受けまくりました。
そのうち、実際に面接を受けたのは11社。
全て事実を隠さずに打ち明け、11社目でようやく内定を得ることができました。
本記事では、そんな筆者の(不要な)経験を元に、「懲戒解雇から再就職できたリアルな体験談」を赤裸々に綴っています。
もし同じような過去があり、就活に苦しんでいるなら、参考にしていただけると幸いです。
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懲戒解雇から再就職できた体験談
早速筆者が懲戒解雇から再就職できたときの体験談をお伝えします。
冒頭でお伝えしたとおり、筆者は前職の在職中にとあることをやらかし、会社を懲戒解雇されました。
(これがその時の辞令です)
そこから鬼就活を1ヶ月ほど頑張り、無事にホワイトベンチャーに再就職することができました。
ちなみに就活の方法としては、
このようなやり方でした。
懲戒解雇は隠すべき?打ち明けた方がいい?
よく聞かれるので先にお伝えしておくと、懲戒解雇された事実は正直に打ち明けた方がいいです。
懲戒解雇はバレる?バレない?で詳しく書きましたが、仮に解雇の事実を隠してバレずに入社できたとしても、「いつかバレたらどうしよう」と怯えながら働くのは健全ではないと思ったからです。

もちろん全てを打ち明けた上での再就職は簡単ではありませんが、目の前の内定よりも生涯安心できるセカンドキャリアの方が大事だと個人的には思います。
だからこそある程度中長期的な就活になるのは覚悟のうえで、全てを打ち明けることを選びました。
懲戒解雇は履歴書に書く?
懲戒解雇でも採用された履歴書の書き方でもあるとおり、懲戒解雇の事実は履歴書に書く必要はありません。
むしろ履歴書に「懲戒解雇」と書くと、それだけでほぼ確実に落とされるので、書かない方がいいです。

履歴書には「退職」の2文字だけを書き、一次面接の冒頭で正直に打ち明ける流れが一番スムーズでした。
転職エージェントはすごく重要
それと転職エージェントを使ったのはすごく良かったです。
これは内定しやすい企業を紹介してもらえることや、企業側にプッシュしてくれるのはもちろんなんですが、何より情報収集に役立ったからです。
- 自分の経歴(解雇歴)を見た企業の反応
- 緊急で人手が必要になった企業の最新情報
- 自分の悪いところや良いところ(アピールポイント)
このあたりを全て包み隠さず教えてくれたので非常に助かりました。
懲戒解雇の事実を面接でどう伝える?
懲戒解雇された事実を面接でどう伝えるか?
懲戒解雇から再就職を目指す上で一番重要なのは、ずばり面接対策です。

結論からいうと、懲戒解雇の事実は面接の冒頭で伝えてしまったほうがいいです。
そしてウソをつかず、聞かれたことに対しては真摯に打ち明けた方がいい結果につながると考えます。
懲戒解雇の事実は面接の冒頭で告白しよう
懲戒解雇の事実を最初に伝えた方がいい理由は、面接官からの心証がいいからです。

ネガティブな事実を正直に伝えることで、「この人は本音で話してくれる」「真摯な人だ」というイメージを持ってもらうことができます。
逆にウソをついたり面接の終盤で打ち明けると、「これまで隠していたのはなんだったんだ?」ということで一気に心証が悪くなります。

面接の冒頭では「自己紹介」や「前職を辞めた理由」を聞かれることが多いので、そのタイミングで打ち明けてしまいましょう。
面接官の反応が良い懲戒解雇の伝え方
面接で懲戒解雇を伝える上では、伝え方が非常に大事になります。

開き直って堂々としすぎるのも良くないですが、反省している様子を出そうとし過ぎて辛気臭くなるのもダメ。それと、自業自得なのに被害者ぶった態度や同情を買うような発言は絶対にしてはいけません。
退職理由がどうあれ、あくまで面接の場。企業は慈善事業で採用活動をしているわけではないので、「この人は可哀そうだから採用しよう」なんてことには絶対になりません。
「自分には何ができるのか」「会社にとってどのようなメリットがあるのか」をアピールすることは忘れないようにしましょう。
- なぜそのような誤ちを犯してしまったのか?
- その原因をどう捉えているのか?
- そこからどう反省し、今後に生かそうとしているのか?
このあたりを完結にまとめて2分くらいで話せば、面接官の方も大人なので変な対応はされないと思います。
正直に明かすと誠実さのアピールになる
懲戒解雇された事実を明かすと、逆にアピールになることがあります。
「きっとこの人は一生懸命働いてくれるだろうな」というのが伝わるので、ある意味、働く意欲や誠実さをアピールするのには絶好のチャンスです。
実際、面接官の方によっては「やる気や誠実さがすごく伝わってきた。きっと結果を出してくれると思う。是非一緒に働きたい」と言ってくださることもありました。
懲戒解雇からの再就職は落ちるのが当たり前
当然ですが、懲戒解雇からの再就職は簡単ではありません。「落とされて当たり前」くらいの覚悟で臨む必要があります。

いくら面接官の評価が高くても、「会社的にNGの判断だった」「株主が許してくれなかった」「上場を控えているので難しかった」という理由でダメになることも多かったです。
そればかりは仕方ないので、「縁がなかった」「いい面接トレーニングになった」と割りきり、次に進みましょう。
懲戒解雇を応募段階で伝えたらどうなる?

面接で正直に伝えてもなかなか受からない…。
いっそのこと履歴書とか職務経歴書に事実を書いちゃった方が楽なんじゃないの?
たしかにこの判断もできます。
実際、筆者もとある転職エージェントに言われて、事実をあらかじめ履歴書に書くパターンも試してみました。
最初から事実を分かった上で、スキルとか経験を買って面接してくれる会社があれば見込みがありそうだと思ったからです。
はい、結果は全部落ちました。
これまで書類選考では落ちたことがなかったのに、全部ダメ。
あげくの果てには、とある転職サイトは強制退会させられてしまいました。
【結論】前科や懲戒解雇は履歴書には書いてはいけません。
履歴書については「前科や逮捕歴は履歴書に書くべきか?」と「懲戒解雇でも採用された履歴書の書き方」の記事でまとめているので参考にしてみてください。
懲戒解雇の事実を隠したまま就活するデメリット

面接官の評価が高くても落ちまくる…。
だったらもう事実を隠して面接受けるしかないんじゃない?
面接の感触が良くても不合格、ということが続くと、だんだん「じゃあもう隠してしまった方がいいんじゃないか」って気持ちになってきます。

実際、ネットで出てくる記事には「前科は言わない方がいい」とか「懲戒解雇は聞かれなきゃ答える義務はない」とか書いてますし、一理あるのかもしれません。当ブログの読者さんにも、「ハローワークの職員には余計なことを言わないほうがいいとアドバイスされた」という方もいらっしゃいました。
でも実際に前科を抱えての就活を経験した筆者に言わせると、事実を隠す行為をすすめる行為は最低です。
そんなの他人事だから言えるんだと思います。
たしかに、聞かれなきゃ答える義務はないし、入ってしまえばこっちのものかもしれません。
でも、考えてみてください。
人生は入社してからの方が長いんです。
もしまんまと会社を騙せて入社できたとしても、毎日「いつバレるか」とビクビクしなきゃなりません。
それに、万が一入社後に事実がバレたら、それこそ苦労が水の泡。
懲戒解雇になった僕のその後の人生でも書いたとおり、打ち明けた状態での入社を目指した方が100%楽です。
「バレなきゃいいだろう」って考えを持ってる方には、まず以下の2記事を熟読してほしいです。
その上で、本当に隠す方が懸命なのか、よく考えてみてください。
後で発覚して入社拒否されるリスクもある
実際に、筆者の知人には逮捕歴を隠して入社し、後に発覚して数日で退社を命じられた人もいます。
このケースでは、たしかに他のネット記事に書かれているように、経歴を偽ったわけではないから「懲戒対象」にはなりませんでした。
でも倫理的にどうなのということで、会社としては「辞めてもらうしかない」と判断したようです。

法律上は、この知人にも「入社拒否を拒否」する権限はあったかもしれません。でも、実際そんな会社に居られますか?いくら法律でセーフだからと言って、現実のことを考えたらとてもじゃないけど辞めざるを得ませんよね。
だから、「バレなきゃセーフだから言わない方がいい」って考えは間違いです。「仮にバレても、入社前に聞かれていないなら辞める必要もない」って考えも間違いです。
- いつバレるかビクビクして過ごす
- 入社後に発覚して退職を命じられても居座る
この二つの覚悟があるなら、どうぞリスクを承知で隠して就職すればいいと思います。
懲戒解雇でも転職しやすい職種
基本的に「懲戒解雇」というのはあくまで企業による処分であって、法律で定められた罰則ではありません。
なのでどの仕事でも転職は可能です。
が、それはやはり表向きの話。

実際のところ、懲戒解雇されたり過去にやらかした人では、「どんな事情でも転職できない」と決められている職種も存在します。
逆に犯罪歴があっても採用されやすい職種が存在するのも事実。
詳細は以下の記事でまとめているので、参考にしてみてください。
まとめ:懲戒解雇からでも再就職できる!諦めずに頑張ろう
懲戒解雇されてしまうと、正攻法の再就職活動は簡単ではありません。
筆者もめちゃくちゃ苦労しました。
でも、決して再就職は不可能ではなかったです。

むしろ筆者は1ヶ月でホワイト企業に入社できたわけで、そういう意味では予想よりもはるかにハードルは低かったと言えるかもしれません。
実際、筆者の経験談を元に内定したという報告はたくさんいただいています。
とにかく面接を受けてみること。
面接を受けてみなきゃ何も始まらないこと。
一にも二にも、まずは行動です。
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きっと今の状況を打破するアドバイスがもらえるので、ぜひ気軽に活用してみてください。
★懲戒解雇関連の記事