日本初の受刑者専門求人誌「Chance(チャンス)!!」を刊行している実業家・三宅晶子さんをご存知でしょうか?
三宅晶子さんは、非行・犯罪歴のある人の支援をしている方で、数々のメディアにも取り上げられています。
大変お恥ずかしい話ですが、筆者はいわゆる前科者です。当ブログでは、自身の経験を踏まえ、ワケアリでも就職できる情報を発信しています。
「元受刑者の就職支援」という、社会性がありながらもとても勇気のいる事業をやられている三宅晶子さん。
筆者自身も三宅晶子さんの発言には本当に感銘を受けました。
そこで本記事では、三宅晶子さんのプロフィールや活動内容を詳しくまとめてみました。
ぜひ最後までご覧ください。
▼前科者の筆者が再就職するまでにやった全てのことは、以下の記事にまとめています。
三宅晶子さんの「Chance(チャンス)!!」とは?
Chance!!は日本初の少年院・刑務所出身者専門の求人誌
三宅晶子さんの「Chance(チャンス)!!」は、日本初の少年院・刑務所出身者専門の求人誌です。
出所者の受け入れを受け入れを公表している企業の情報を入手することができます。
著名人のインタビューも掲載
「2019年冬号」では、なんとウーマンラッシュアワーの村本さんにインタビューも実施!
普通に書店に並べてもいいレベルです。
実際に掲載されている求人はこんな感じ。
職種や給与などの募集要項はもちろん、「採用が難しい罪状」についても具体的に明記されています。
なので、「自分はこの企業に応募しても大丈夫なんだろうか?」と心配する必要がありません。
「性犯罪」「薬物」「暴力団関係者」などをNGにしている求人もあれば、無期懲役でも可能な求人もあります。
この求人を集めるのがどれだけ大変なことか…。三宅晶子さんのご尽力には頭が下がるばかりです。
出所者向けの履歴書も添付
もう一つ感動したのが、巻末に専用の履歴書が添付されている点。
ここに気になる企業を記載して送れば、自動的にマッチングしてくれる仕組みです。
社会復帰しようにも実際に行動するまで時間がかかる人は多いと思うので、「まずはここから始めてみよう」と思えるのはありがたい限りですね。
「Chance!!」にはメディアも注目
日本初の少年院・刑務所出身者専門求人誌ということでメディアの注目も集めています。
【TOKYOまち・ひと物語】やり直せるチャンスを 受刑者の求人誌発行、三宅晶子さん
刑務所や少年院などから社会復帰を目指す人を対象にした異色の季刊求人誌がある。仕事や住まいがなく犯罪を繰り返す悪循環を断ち切ろうと、民間の人材採用支援・教育支援業「ヒューマン・コメディ」(豊島区)が発行し、今年3月で創刊1年を迎えた。塀の内外で徐々に認知されるようになり、採用や内定に結びつくケースも増加。同社の三宅晶子代表(48)は「誰にでもやり直せるチャンスをつくりたい」と話す。(引用:産経新聞)
<現代の肖像>三宅晶子 就職支援で受刑者が立ち直るチャンスを作る
受刑者のうち2人に1人が刑務所に戻ってしまう。そのうち約7割の人に仕事がない。それならばと、受刑者専用の求人情報誌「Chance!!」を立ち上げたのが、ヒューマン・コメディ代表の三宅晶子さん。人生は必ずやり直せると信じる強い信念はどこから生まれるのか。AERA 2019年10月28日号に掲載された「現代の肖像」から一部紹介する。(引用:AERA)
三宅晶子さんの経歴は?プロフィールまとめ
(引用元:ヒューマン・コメディ)
三宅晶子さんの経歴・プロフィールについてまとめてみました。
三宅 晶子(みやけ あきこ)
1971年生まれ。新潟市出身。中学時代から非行を繰り返し、高校を1年で退学となる。地元のお好み焼き屋に就職していたところ、父からもらった1冊の本をきっかけに大学進学を志す。早稲田大学第二文学部卒業。貿易事務、中国・カナダ留学を経て、2004年商社に入社。2014年退職後、人材育成の道に進むことを決め、生きづらさを抱える人や課題の多い人を知るため受刑者支援の団体等でボランティアをおこなう。その活動中、非行歴や犯罪歴のある人の社会復帰が困難な現状を知る。
2015年7月、(株)ヒューマン・コメディ設立。受刑者等の採用支援・教育支援をおこなう。2018年3月、日本初の受刑者等専用求人誌『Chance!!(チャンス)』創刊。(引用:ヒューマン・コメディ)
三宅晶子さんは新潟市出身で、ご自身の非行歴を公開しています。
その後は見事に更生し、早稲田大学→商社と進み、2015年にヒューマン・コメディを立ち上げました。
筆者も実感しましたが、前科者に対する社会への風当たりは想像以上に強いです。でも自業自得だから失敗を棚に上げて世に訴えることもできない。そこに切り込んでくれたのが三宅晶子さんです。
感動!三宅晶子さんのメッセージ
三宅晶子さんが受刑者の出所後の生活に関心を寄せていたある日、少年院から一通の手紙が届いたそうです。
差出人は17歳の女の子。
人生のほとんどを施設で過ごしてきた彼女の存在を知り、三宅晶子さんは身元引受人になって生活することを決めました。
そして、以下のような思いから事業を立ち上げるに至ったんでそうです。
仮にわたくしが少年院・刑務所等を出た方を支援する事業をおこし、それをとおして彼女や彼女と同じような境遇の人たちが仕事や住居を見つけることができたら、過去を包み隠さなくとも、かえって過去があるからこそ誰かに共感したり親身になることができ、彼らの過去が価値として輝くのではと考えました。
「過去があるからこそ(中略)価値として輝く」
本当にずしりと突き刺さりました。
筆者自身も大きな失敗をし、人生に絶望していました。でもそこで、弁護士の先生に「あの過去があったから今があると胸を張れる人生にしなさい」と言われたことが生きる糧となっています。
こういう言葉を必要としている人は必ずいる。
筆者も身を持って経験しているからこそ、今回三宅晶子さんの取り組みをブログにて紹介したいと思ったんです。
三宅晶子さんの株式会社ヒューマン・コメディとは?
三宅晶子さんが代表を務める株式会社ヒューマン・コメディについても少し調べてみました。
- 社名:株式会社ヒューマン・コメディ
- 設立:2015年7月
- 代表者:三宅晶子
- 資本金:600万円
- 所在地:東京都豊島区東池袋1-17-11 パークハイツ池袋1105
- TEL:03-6869-3352
- FAX:03-6893-3931
電話やメール(info@human-comedy.com)での問い合わせは平日の9:00~18:00で受け付けているようです。
最新版の「Chance!!」はホームページからダウンロードできます。
求人掲載や広告も随時受け付けています。
詳しくはヒューマン・コメディのホームページ(https://www.human-comedy.com/)へ。
まとめ:三宅晶子さんの「Chance!!」を読もう
というわけで、今回は刑務所・少年院出所者を支援する活動を続けている三宅晶子についてでした。
前科が理由で仕事に困っている人は、ぜひ「Chance!!」を参考にしてみてください。
きっと何かのきっかけになるはずです。
筆者も前科がありながら、事実を包み隠さず真正面から面接を受け、平均年収を大きく超えるホワイト企業に再就職することができました。
以下の記事で当時の記録を残しているので、何かのお役に立てば幸いです。