前科持ちは就職できない。前科がついたら人生終了。
一般的に前科があると就職できないと思われていますが、そんなことはありません。
前科持ちでも正社員就職できる可能性は十分にあります。
当サイトの管理人です。実は筆者自身、お恥ずかしながら前科があります。
それでも正攻法の就職活動で無事にホワイト企業に再就職することができました。今ではキャリアカウンセラーとして独立し、前科者や逮捕歴がある人向けの就職支援をしています。
この記事では、前科持ちでも正社員就職できる方法について、実体験を元に詳しくお伝えしていきます。
諦めるのはまだ早いです。
前科があって就職に困っている方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。きっとお役に立てると思います。
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前科持ちは就職できないは嘘!正社員になれた筆者の就活体験談
「前科持ちは就職できない」と言われますが、そんなことはありません。
前科持ちでも就職できる可能性は十分あります。
実際に前科持ちである筆者自身が、ホワイト企業に再就職することができました。
ちなみに筆者は以下のような条件の元、無事に就職することができました。
- 東京都内のホワイトベンチャー(50~100人規模)
- 未経験業界だが、前職の経験を生かした職種
- 全国ニュースになったので、実名検索するとネット記事が多数出ている状態
- 前科や懲戒解雇の事実は全て包み隠さず話した
- 知人のツテやコネは一切使わず真正面から就活した
ちなみに書類選考も含めて30社以上落ちましたが、約1ヶ月間の就職活動で内定をもらうことができました。
前科がついて懲戒解雇に
少し筆者のことをお話しすると、筆者が逮捕されたのは30歳のとき。
日本人なら誰もが知る「大企業」に勤めていたこともあり、すぐに全国ニュースになりました。
もちろん会社は懲戒解雇。大企業に勤めていた経歴はあるものの、つぶしが効くような資格もスキルもなく、文字通り路頭に迷っていました。
参考:懲戒解雇で人生終了?会社をクビになった30歳のその後の人生
前科持ちの就職は困難!やはり不採用続きに
前科持ちの就職活動は、予想通り困難を極めました。
何から始めればいいのかわからなかったので、まず始めは就職サイトに登録しました。前科のことは経歴に書かずに「スカウト」が来た企業に応募していく作戦です。
面接では必ず退職理由の話になるので、どうせネット検索でバレるし、最初に隠さず打ち明けるようにしました。
はい。ものの見事に不採用続きでした。
こうなるのはわかってはいましたが、やはり落ち続けると精神的にかなりしんどくなりました。
ハローワークにも通いましたが、担当の方から「自力で就活した方がいい」と言われました(これは悪い意味ではなく、「ブルーカラーの求人しかなく筆者とは合わないだろうから」という理由です)。
一人ではなかなかラチが空かなかったため、リクルートに勤めている友人にも相談し、転職エージェントを活用してみることにしました。
35社目で正社員として内定!
筆者自身、転職エージェントを活用するのは初めてでしたが、これは結果的に大正解でした。
もちろん相性もあるし、当たり外れはありましたが、本当に涙が出るほど親身になって相談に乗ってくれるエージェントとも出会うことができました。
色んなアドバイスがもらえたり、求人を紹介してもらえたりしたのはもちろんですが、「決して孤独じゃないんだ」「味方がいるんだ」と思わせてくれたのがメンタル的に大きかったです。
転職エージェントの支えもあり、ずっと後ろ向きで不穏な空気のまま選考を受けていた自分が、だんだん前向きな気持ちで選考を受けられるようになりました。
前科のことを気にしすぎるのではなく、重要なのはあくまで自分の強みをアピールしていくこと。自分の中でもだんだん落ちるのにいい意味で「慣れて」きました。
そして自分なりに「ワケアリ面接のコツ」もつかんだ結果、35社目にして念願の「内定」をもらうことができたのです。
前科持ちが就職するためにやったこと
前科持ちから就職できた筆者が、実際にやったことを整理すると以下の通りです。
- 転職サイトに登録した
- ハローワークに相談した
- 転職エージェントを活用した
転職サイトに登録した
まずは転職サイトに登録しました。
ここではそもそもどんな求人があるのかを情報収集するのが一番の目的。
あとは実際にスカウトメールが来て、興味がある求人には実際に応募してみました。
ちなみに転職サイトに登録するときのレジュメには、前科のことは書かないほうがいいです。書いた瞬間にスカウトは一切来なくなり、場合によっては退会させられてしまう可能性もあります。
ハローワークに相談した
ハローワークにも通いました。失業手当など諸々の手続きでも必要になるし、どんな求人があるのか聞いてみる意味でも悪くはないと思います。
ただ、ハローワークでの求人は一般的にいわゆる「現場仕事」とかブルーカラーの仕事ばかり。
筆者は元々ホワイトカラーでバリバリ働いていた人間なので、ハローワークの相談員の方から「ハローワークの求人では合わないと思います。ぜひ経歴を生かして自力で就活されてみてください」と言われました。
転職エージェントを活用した
リクルートで働いている友人にも相談した結果、転職エージェントを活用してみることにしました。
転職エージェントを使うのは初めてで、最初は何を言われるのかすごく勇気がいりましたが、何人かの担当の方は本当に親身になって相談に乗ってくれました。
正直、ここで転職エージェントを使っていなかったら恐らく就職できていなかったと思います。
前科持ちの就職活動におけるポイント
前科持ちの方が就職活動する上で重要だと感じたポイントをまとめてみます。
- 一人で頑張りすぎない
- ウソをつかない
- 自己否定しすぎない
- 不採用でも凹まない
- 焦って結論を出さない
①一人で頑張りすぎない
もしかしたらこれが一番重要かもしれません。
決して一人で頑張らないでください。
孤独に感じるし、社会全体から存在を否定されるような気持ちになるかもしれません。
でも自分を必要としてくれる人や、手を差し伸べてくれる人は必ずいます。
だからこそ筆者は転職エージェントの活用をおすすめしています。
親身になって相談に乗ってくれるパートナーと出会えれば、ネガティブなマインドが自然とポジティブに変わっていきます。
前科持ちの就活ではこのポジティブな気持ちがとても重要になるので、一人で抱え込まず、本音で相談できる相手を大切にしてください。
②ウソをつかない
経歴を隠したり、ウソをついたりするのは絶対にやめた方がいいです。
言いにくいことですが、前科があることも正直に打ち明けた方がいいと筆者は考えます。
もちろん前科を知った上で採用してくれる会社はあまりありません。隠した方が採用される確率は高くなるし、うまく誤魔化せば問題なく内定できるかもしれません。
でも、考えてみてください。
ウソをついたまま入社したらどうなりますか?
「バレたらどうしよう」とおびえながら働けますか?この先定年までずっと?
正直これは無理だと思いませんか?
中には「採用されないから前科のことは言わない方がいい」とアドバイスしてくる人もいます。
でもこれは他人事だから言えることであって、生涯安心して働くことを考えたら、やっぱり事情を理解してもらったうえで採用してくれる企業を探すことが大事だと当事者である筆者は考えます。
③自己否定しすぎない
自己否定しすぎないことも大事なポイントです。
前科持ちだとどうしても自分を卑下してしまうし、面接でも暗くなりがち。面接の内容も「何をやらかしてしまったのか」「しっかりと反省している」ということの話ばかりになってしまうんですよね。
でも企業にとって面接はあくまで「採用活動の場」であって、慈善事業ではありません。
いくら「可哀そうな自分」を演じたり、同情を誘うようなことを言っても採用担当者には一ミリも響きません。
むしろ「前科があって反省はしている」「けれども自分にはこういう強みがあって、御社で活躍できる」ということを前向きにアピールできるかどうかが大事。
自分を採用することのメリットを堂々と伝えることを意識しましょう。
④不採用でも凹まない
当たり前ですが、前科持ちの就職活動はかなり厳しいです。
もう息をするように落ちまくります。
筆者自身も前年収の3分の1以下の会社とかでも普通に落ちました。
どんなメンタルな人でも凹むのは仕方ないですが、いつまでもへこたれていたって仕方ありません。
殻に閉じこもっていても誰も助けてなんてくれないので、「落ちて当たり前」「経験値が上がった」と無理やりにでもポジティブに捉えるようにしましょう。
⑤焦って結論を出さない
焦って結論を出さないこともすごく大切です。
急に逮捕されて解雇になった人の場合、急転直下で無職になっているわけで、当然パニック状態になります。
一刻も早く就職したいと気持ちが早まるのは仕方ありません。
でも、だからこそ一度立ち止まって、冷静に状況をとらえる意識を持ってください。
- 内定が出たけど、本当にその会社でいいのか?
- そもそも今すぐ就職活動する必要はあるのか?貯金でどれくらい持つ?
- 転職エージェントはそこだけでいいのか?他の人の意見も聞いてみては?
このようなイメージで、あえて一旦ブレーキをかけて状況を確認してみることを心がけます。
焦ってブラック企業に入ったり、タイミング悪く手駒の企業をつぶすのは最悪!
「そのうち何とかなる」くらいの気持ちでいられると楽になりますよ。
前科持ち向けの就職支援サービス
前科持ちの方を対象にした就職支援サービスを紹介します。
コレワーク
コレワークは、国が運営している出所者を対象にした就職支援サービスです。
出所者向けハローワークとイメージしてもらえればわかりやすいかと思います。
出所者を受け入れている企業を紹介してもらえますが、あくまで国の機関なので、好条件はあまり期待できません。
出所者向け情報誌「Chance!!」
三宅晶子さんという方が出版している「Chance!!(チャンス)」は、出所者向けの求人情報を掲載している求人誌です。
全国で出所者の受け入れをしている企業情報がわかるほか、著名人インタビューなどもあってかなり読みごたえがあります。
そのほかにも受刑者を受け入れている企業はこちらでまとめているので、参考にしてみてください。
前科持ちの就職活動でよくある質問
前科持ちの方の就職活動でよくある質問をまとめました。
前科持ちでもなりやすい職業は?
前科持ちでもなりやすい職業は、やはり現場仕事などのブルーカラーが多いようです。
詳しくは前科者が多い職業と絶対なれない職業でまとめているので、参考にしてみてください。
前科は履歴書に書く?書かない?
基本的に前科の有無は履歴書に書く必要はありません。
履歴書に「賞罰欄」があれば記載する必要がありますが(書かないと虚偽になる)、特に指定されていないのであれば「賞罰欄」のない履歴書を選び、「退職」と二文字だけ書くことをおすすめします。
経験上、履歴書に前科を書いたらそれだけでまず間違いなく書類選考は落とされます。会ってもらった上で、面接の冒頭で正直に打ち明けることをおすすめしています。
履歴書について詳しくは前科や逮捕歴は履歴書に書かない方がいいでまとめているので、ぜひ読んでみてください。
前科や逮捕歴は就職でバレる?
もしも実名報道等がされていないのなら、基本的に自分から申告しない限り前科や逮捕歴が就職でバレることはありません。
ただしバレることと前科を隠したまま入社すること、また経歴にウソをついて入社することはそれぞれ違います。
今後も安心して働けることが大切なので、どうするべきかは慎重に判断したほうがいいです。
詳しくは前科持ちや逮捕歴は就職でバレる?でまとめているので、参考にしてみてください。
前科があってもハローワークは使える?
結論から言うと、前科があってもハローワークは使えます。
そういう方の対応にも慣れているので、一度相談してみてください。
まとめ:前科持ちでも就職できる!諦めずに頑張ろう
「前科持ちは就職できない」と言われることがありますが、それは嘘です。
前科持ちでも正攻法の就職活動で正社員就職できることは、この筆者が身を持って証明しました。
筆者以外にも、当サイトの読者さんやSNSのフォロワーさんからは、「内定をもらえた」「キリオさんのお陰で救われた」というような嬉しいご報告をたくさんいただいています。
前科があると就職活動が難しくなるのは事実ですが、決して不可能ではありません。
辛くなったらこの記事を読み返して、ぜひ根気強く頑張ってくださいね。応援しています。
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