3月末に退職するのってデメリットあるの?
こんな疑問にお答えします。
筆者は2023年3月末に前職を退職しました。
人材紹介事業の責任者を経て、現在ではキャリアカウンセラーとして独立して個人のキャリア相談を請け負っています。
結論から言うと、3月末の退職がデメリットばかりということはありません。
むしろ3月はスムーズに退職しやすい時期と言えます。
ただし、ケースバイケースではありますが、3月末退職にはメリットもデメリットも考えられます。
- 区切りがつけやすい
- ボーナスで損しにくい
- 引き継ぎがしやすい
- 繁忙期と被る可能性がある
- 有給日数で損する可能性がある
- まもなく昇給する可能性がある
- 再就職先が見つかりにくい可能性がある
- 引っ越し費用が高い
もちろん人それぞれ状況が違うのであくまで参考程度ですが、
3月末退職のメリット、デメリットについてわかりやすくまとめてみました。
一番お得な退職日についても考察しているので、退職を検討中の方は参考にしてみてください。
3月末に退職するデメリット
早速3月末に退職するデメリットについて考えてみます。
冒頭でもお伝えした通り、3月は基本的にスムーズに退職しやすい時期です。それでもいくつかのデメリットは考えられるので、参考にしてみてください。
☑3月末退職のデメリット
- 繁忙期と被る可能性がある
- 有給日数で損する可能性がある
- まもなく昇給する可能性がある
- 再就職先が見つかりにくい可能性がある
- 引っ越し費用が高い
以下、具体的に説明していきます。
繁忙期と被る
年度末にあたる3月は、多くの企業で繫忙期を迎えます。
繁忙期だと忙しすぎて退職後の引き継ぎがスムーズにいかない可能性があるので注意が必要です。
職場によっては「この忙しい時期になんだ!」と退職は無責任と言われたなんてケースもあります。
有給日数で損する
入社日によってですが、有給休暇の付与のタイミングが4月の場合は、損してしまう可能性があります。
有給休暇付与のタイミングは個人で違うので、念のため確認しておくといいです。
まもなく昇給する
多くの企業では4月を昇給のタイミングとしています。
もし給料面が理由で退職するなら、もう少し粘ってみると状況が変わるかもしれません。
再就職先が見つかりにくい
厚生労働省の統計によると、有効求人数が増えるのは2、3、9、10、11月。
4月はちょうどその間になり、求人数が少ない傾向にあります。
退職後に再就職先を探そうとするなら、3月末退職は少し気を付けた方が良さそうです。
引っ越し費用が高い
転居を伴う場合は引っ越し費用にも目を向ける必要があります。
SUUMOによると、3月4月は繁忙期で年間で最も費用が高い時期。
通常期より1.5倍くらいかかるので、念頭に置いておいたほうがいいです。
3月末に退職するメリット
もちろん3月末に退職するメリットもあります。
☑3月末退職のメリット
- 区切りがつけやすい
- ボーナスで損しにくい
- 引き継ぎがしやすい
以下、具体的に説明していきます。
区切りがつけやすい
3月末で退職、4月から新しい仕事で再スタートというのはシンプルに区切りがいいですよね。
働くモチベーションを保つ上でもベストなタイミングと言えます。
家族がいる人なら、子供の進級や進学、卒業などのタイミングでもあるので、生活をガラッと変えるいい機会になります。
ボーナスで損しにくい
ボーナス月は6、12月に設定されていることが多いです。
3月末退職であれば、ボーナスをもらいそびれたということもありません。
逆に4月がボーナス月のような会社では、少し待った方が得策かもしれません。
引き継ぎがしやすい
3月は多くの職場で人事異動があります。
社内だけでなく取引先も同様です。なので、退職しても違和感なく、スムーズに引き継ぎがしやすい時期とも言えます。
3月末に退職して感じたこと
実際に筆者が3月末退職をして感じたことをまとめます。
結論から言うと、3月末での退職はとてもスムーズで、悪いことは一つもありませんでした。
心機一転頑張れる
個人的な話になりますが、筆者は退職して独立する流れだったので、何月に辞めても問題ありませんでした。
なので3月末での退職に特に意味はなかったです。
ただなんとなくですが、4月1日から心機一転、新天地で頑張るという区切りがつけやすかったです。
子どもの進級と合わせて環境を変えたので、スムーズに退職後の生活に移れました。
会社も納得してくれる
会社に退職を伝える際も、3月末だとスムーズでやりやすかったです。
筆者は前職でそれなりに重要ポストに就いていたため、当初は退職なんて無責任と言われたこともありました。
しかし「3月末で区切りをつけ、4月から心機一転頑張りたい」と伝えると、上司も納得してくれました。
タイミング的にすごく自然なので、やはり3月末退職を選んで良かったと感じています。
退職日に関するよくある質問
退職日に関するよくある質問をまとめました。
退職日はいつがお得?
結論から言うと、退職日はいつでも基本的に変わりません。
社会保険料や税金などの観点で「月末退職は不利」とか「月末の1日前がいい」とか言われることはありますが、そんなことはありません。
すでに転職先が決まっている場合の退職日は、入社日の前日であることが望ましい【中略】結果的に負担が大きくなる可能性の方が高いので、社会保険料を考慮して退職日を月末日の前日などにコントロールするのは避けましょう(引用:リクルートエージェント)
上記のように、社会保険料や税金を少しでも得するために退職日を決めるのは得策ではありません。
一番スムーズに退職できる日に設定すればOKです。
強いて言えば、ボーナスは受け取った後でないと損した気になることはあります。
退職日は月末にしない方がいい?
上記同様、月末で問題ありません。
スムーズに退職できる日を会社と調整しましょう。
3月末退職はいつ言う?
退職の意向は大体1ヶ月ほど前に伝えるのがベストと言われています。
筆者は2月後半あたりに上司に退職の意を伝え、3月上旬に引き継ぎ、後半は有給消化→3月末日退職となりました。
そもそも退職するかどうかで迷ってます…
もし退職するかしないかで判断がつかないようなら、一度プロのキャリア相談を受けてみることをおすすめします。
今はオンラインで無料相談できるサービスが充実しています。転職ありきではなく、その人のキャリアにとってベストな選択ができるアドバイスが受けられるので、筆者も進路に迷ったときは何度も利用させていただいています。
無料相談できるキャリアコーチングサービスは以下の記事でまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
3月末の退職でもデメリットは少ない!自分のタイミングで決めよう
最後に本記事の内容をまとめます。
☑まとめ
- 3月末の退職はデメリットが少ない
- 退職日は自分の好きなタイミングでOK
- 退職するかどうかで迷ったらプロのキャリア相談を受けてみよう
退職日は「自分が辞めたいタイミング」がベストです。
損得をあまり考えず、スムーズに新天地に移れるタイミングを選びましょう!