40代の転職ってみじめだよな…
そんな風に感じたことはありませんか?
実際、40代になると転職の難易度はグッと上がり、書類選考で落とされることもしばしば。
転職が思うようにいかず、みじめな思いをしてしまうケースもあります。
現役キャリアカウンセラーの筆者です。
当サイトは「過去の経歴に自信がなくてもキャリアアップ!」をテーマに、現役人事が教える転職術や転職に成功した人の体験談を発信しています。
現役の採用担当として1,000人以上と面談を重ねてきた筆者の経験上、40代で転職にうまくいった人はある5つのポイントをうまく抑えています。
逆に転職に失敗してみじめな思いをする人を振り返ってみると、4つの共通点があることがわかりました。
そこで本記事では、「40代の転職」にフォーカスを当て、40代の転職で成功と失敗を分けるポイントについて解説していきます。
人事の視点で40代でも採用されやすいコツもお伝えしていくので、今すぐ転職したい方も、転職するか迷っている方にも、きっと役立つ情報になるかと思います。
40代の転職はまさに天国と地獄に分かれる結果になりますので、ぜひこの記事を参考に転職活動に生かしてみてください。
40代に人気のキャリア相談は以下の記事でまとめているので、転職を有利に進めたい方、まだ転職するか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
メンタルコーチ。株式会社Vision Navigation代表代表取締役/ネクストコーチングスクール代表
セミナー、個人セッションなどを開催。積水ハウス、 住友生命、資生堂 、京都損害保険代理業協会、倫理法人会などで研修・講演を行うなど、全国の企業からの依頼も後を絶たない。著書に「なりたい自分」へ加速する 問いかけコーチング――潜在意識に働きかける最短の方法 (三笠書房 電子書籍) 」
⇒詳細ページ
40代の転職はみじめじゃない!
40代の転職はたしかに少し難易度が高いです。
しかし、しっかりとした戦略を練れば、今より一気に年収UPを実現したり、理想の働き方を手に入れたりすることができます。
40代の転職はみじめじゃない!
必ずうまくいく方法はありますので、もし既に不採用続きで落ち込んでいたとしても、前を向いてくださいね。
40代転職市場の状況
そもそもどれくらいの人が40代で転職しているか知ってますか?
まずはこちらのグラフをご覧ください。
こちらは厚生労働省の「令和2年転職者実態調査」を元にした転職者の年齢割合です。
ご覧のとおり、40代の割合は計24.8%。実に転職者の4人に1人は40代ということになります。
ここから分かる通り、40代で転職する人はたくさんいます。
40代でキャリアに行き詰まりを感じる人もいますが、決してそんなことはありません。
少なくとも年齢がネックでみじめな思いをするということはないので、自信を持って大丈夫です!
▼プロから一言アドバイス▼
採用側が求めているのは何かを知ることも大切です。
そして年齢を重ねている=経験豊富という前向きな見方もできますよ。
40代の転職は成功と失敗が大きく分かれる
ただし40代の転職は成功と失敗が大きく分かれます。
思いもよらぬ好待遇をもらえる人もいれば、転職に失敗して積み上げてきたものが無駄になってしまうことも…。
後悔しないためにも以下の5つのポイントを意識してみてください。
40代転職で成功する5つのポイント
40代の転職の成否を分けるポイントは以下の5つです。
- はっきりした転職目的
- 明確なアピールポイント
- 謙虚な姿勢
- 家族の理解
- 行動力
以下、具体的に説明していきます。
①はっきりした転職目的
どの年代でもそうなんですが、40代はよりはっきりとした転職の目的が必要です。
- 年収UP
- 働く環境
- ポジション
- 職務内容
自分の中でどれを最優先に考えたいのか、はっきりさせておく事が重要。
年収が上がって、福利厚生はしっかりしてて、休みも理想通りで、残業が少なくて、いいポジションで、やりがいがある仕事…
こんな風に全ての理想を追い求めていたら必ず失敗します。
そんなに美味しい条件はそもそも少ないですし、仮に入社できてもどこかが理想と違ったらギャップで苦しむことに。
「○○を実現するための転職だ」と割り切り、優先順位をつけていれば転職先でも前向きになれます。
②明確なアピールポイント
40代は当然キャリア、経験が求められているので、活躍するためのアピールポイントがあるはずです。
「自分にはこれができる」という強みをわかりやすく、説得力がある形で面接で伝えることが重要になります。
よくあるのが既に何社か転職を経験していて、アピールポイントがぶれてしまうケース。
面接官からしたら「色々やってるのはわかりましたが、で、あなたは結局何ができるの?」となってしまいます。
どれか1点一番自信のある強みをアピールポイントにし、数字や具体例を挙げてわかりやすく推していきましょう。
▼プロから一言アドバイス▼
これまでの経験や実績を伝えるチャンスです。
強み、得意とするものなどを具体的に言えるようにしましょう。
③謙虚な姿勢
40代転職でかなり多い失敗例がこれ。
転職先で態度が大きくなりすぎて孤立してしまうケースは本当によく耳にします。
身近にもいませんか?立場をいいことに偉そうにしている人。
まさにそれ、老害です!
仮に前の会社で大きな実績を持っていたとしても、転職先では1年目。
「年齢はいってますがルーキーの気持ちで頑張ります」くらいの自己紹介ができると好感得られますし、すぐに溶け込めると思います。
▼プロから一言アドバイス▼
肩書き、年齢などで態度を変えてはいけません。
そんな時こそ、人間力が試されます。
どの人でも、どんな状況でも、謙虚な態度で接することが大切。
謙虚とは、自分を偉いものと思わず、素直に他から学ぶ気持ちがあることです。
④家族の理解
もし家族がいるなら、必ず事前に相談してください。
よくあるのが転職先が決まってから奥さんやお子さんに事後報告するケース。
これ、ほぼ100%家族から不満が出ます。
転職は少なからず家族の生活に影響を与えるので、転職活動中からなるべくこまめに進捗を伝えてあげるといいです。
▼プロから一言アドバイス▼
家族だからこそ、言わなくてもわかるだろうと思わず、
本音や進捗を話すことで、安心感を与えることができます。
逆に言わずにいると「信頼されていないんだ」と受け取られてしまうこともあります。
⑤行動力
「行動力」は5つのうち一番重要なポイントかもしれません。
なぜなら40代の転職はなかなかうまくいかないから。
ヘッドハンティングであれば別ですが、自力で転職をするなら数社の書類選考落ちくらいは当たり前だと考えた法が良いです。
志望企業に落ちたとしても、諦めずにたくさん行動して、試行錯誤した先に成功が見えてきます。
▼プロから一言アドバイス▼
行動しないことには始まりません。
落ちたとしたら、縁がなかったことだと捉え、次に気持ちを切り替えていきましょう。
40代転職で成功する人の共通点
40代の転職で採用されやすい人には、いくつかの共通点があります。
具体的には以下の3点のうち、どれか一つでも飛び抜けていたら採用確率がグッと上がります。
- 管理職経験がある
- 資格やスキルがある
- 人脈がある
管理職経験がある
多くの会社が中途採用の40代に求めているのが管理職経験(マネジメント能力)です。
数人~数十人規模のチームを率いた経験があれば、それだけで重宝されます。
面接でアピールするなら、
- リーダーとしてどんなマインドでチームを率いていたのか
- トラブルがあったときにどう対処したのか
といったことを具体例を交えて伝えると好印象です。
資格やスキルがある
これはどの年代にも言えますが、やはりスキルや資格があると強いです。
特に難易度が高いものほど貴重なので、年齢がいっていても採用されやすくなります。
少しの勉強で取れそうな資格やスキルがあるなら、いきなり転職するのではなく、数ヶ月で取得してから転職活動すると、一気に企業からのアプローチが増えますよ。
人脈がある
実際、企業からするとこれが一番うれしいです。
私を採用すれば、○○社の契約をごっそり持って来ることができます!
というように、培った人脈は貴重なアピールポイントになります。
むしろ40代だと人脈ありきで中途採用を進める会社もあるくらいなので、小さなものでも積極的にアピールしていきましょう。
▼プロから一言アドバイス▼
これまでの経験が、企業にとって一番求めているものかもしれません。
40代転職で失敗しやすい人の特徴
ここからは、逆に40代の転職で採用されにくい人の特徴をまとめていきます。
具体的には以下の通りです。
- 転職理由が後ろ向き
- マネジメント経験がない
- 資格やスキルがない
- 転職経験が多い
- キャリアアップを狙いすぎる
転職理由が後ろ向き
これは年代に関わらず、ですが、転職理由は前向きであるべきです。
特に40代で後ろ向きな転職理由だと、責任を周りに押し付ける人間だという評価になりがち。
会社や職場、時代のせいにせず、あくまで自分のキャリアを明るくするための転職だと伝えるようにしましょう。
マネジメント経験がない
40代でマネジメント、リーダー経験がないと結構厳しいです。
40代は通常であれば課長職級以上になっていてもおかしくない年代で、社長になっていても決して若すぎることはありません。
なのでこの年齢で何かしらのチームを率いた経験がないと、「信頼がおけない人なんだろうな」という評価になってしまいます。
資格やスキルがない
職種によりますが、やはり資格やスキルは転職で有利になります。
その人の能力をはかる客観的な事実なので、年齢以上に資格の有無を重視する仕事は多いです。
仕事によってはPC周りの操作も当たり前に求められるので、最低限のITリテラシーはあったほうが強くなります。
転職経験が多い
最近は転職が当たり前になっているので必ずしもというわけではありませんが、転職回数が多い=ネガティブだと捉える会社もまだまだ多いです。
キャリアアップに向けて必要な転職ならアピールにもなりますが、ネガティブな転職だと減点材料になる可能性があることは忘れずに。
キャリアアップを狙いすぎる
貪欲にキャリアアップを目指すのは悪いことではないですが、背伸びして市場価値以上を求めすぎてしまうとうまくいきません。
必ず希望年収を聞かれるので、大きく見せすぎずに職種に見合った相場的な待遇を提案するようにしてください。
実際自分の市場価値や年収の相場って理解してますか?なかなか自分だけで見つけるのは難しいので、転職エージェントやキャリアコーチに聞いてみるのがいいですよ。
▼プロから一言アドバイス▼
これまで自分と同じような境遇の人で、採用された人の話を聞いてみるといいでしょう。参考にできること、気をつけるポイントを知っておくことは大切です。
40代転職を有利に進めるコツ
40代が転職を上手に進めるなら、以下の点に注意してみてください。
- 在職中に転職活動を開始する
- 転職サイトに頼らない
- 必ず誰かに相談する
在職中に転職活動を開始する
40代で一番やってはいけないのが退職してから転職活動をすること。
- なかなか決まらなくて離職期間が伸びる
- 焦ってイマイチな会社に入ってしまう
- 足元を見られて条件提示が低くなる
など、先に退職するとデメリットしかありません。
40代の無職は死ぬしかないなんて意見もあるほどつらいです。
冷静な選択をするためにも、必ず在職中に転職活動を始めるようにしてください。
転職サイトに頼らない
転職サイトは便利ですが、偏った情報しか載っていないケースがあります。
これは転職エージェントも同様で、なんとか入社させるためにマイナスなことは言わない傾向にあります。
マイナスな情報ほど貴重なので、
- 口コミサイトも見てみる
- SNSを調べてみる
- 知り合いがいないか探してみる
といった、地道な情報収集も同時に進めてみるといいです。
必ず誰かに相談する
転職活動を1人でしていると、思い込みや主観が強すぎて冷静な判断ができなくなる可能性があります。
家族や友人でもいいですし、気が許せる仲間がいるなら現職の同僚でも構いません。
必ず誰かに相談し、外の意見にも耳を傾けると冷静な選択ができるようになります。
でも意外と転職の相談できる人って身近にいなくないですか?仕事の理解もあって、適切なアドバイスもくれる人ってそう多くないですよね。そんな時は次で紹介する無料サービスを活用するといいですよ!
▼プロから一言アドバイス▼
一人で抱え込まずに、思いを話せる人を見つけましょう。
本音を話せる人であること。
信頼できる人であること。
プロの聞き手の人に相談すると、精神的な安心感を得られるだけではなく、必要な情報も聞くことができるかも!
40代におすすめの転職サービス
40代の転職を有利に進めるには、以下の2つのサービスを使うと効果的です。
- 転職エージェント
- キャリアコーチング
転職を成功させたいなら転職エージェントを使おう
転職エージェントと使えば、志望企業(業種)への内定確率がグッと上がります。
希望に沿った求人を紹介してくれるだけではなく、先方との日程調整など手間がかかることも代行してもらえるので、むしろ在職中の忙しい人ほど効果的!
最新の業界情報や攻略法も教えてもらえます。
40代に人気のエージェントは以下の記事でまとめているので、参考にしてみてください。
プロのキャリアコーチに転職のアドバイスをもらおう
最近では転職エージェントだけでなく、キャリアコーチングを利用する人も増えています。
キャリアコーチングは転職エージェントと違って、求人を紹介するわけではありません。
代わりに採用現場を熟知した「転職のプロ」がマンツーマンでアドバイスしてくれるので、転職が有利に進みます。
こちらは30代以下限定のサービスが多いですが、以下の記事で紹介しているサービスなら40代もウェルカム!
ぜひ参考にしてみてください。
まとめ:40代でも転職のチャンスあり!
最後に本記事の内容をまとめます!
☑本記事のまとめ
- 40代の転職は成功と失敗とに大きく分かれる
- 5つのポイントを意識して転職活動しよう
- 転職エージェントやキャリアコーチングを利用すると成功率UP
40代の転職はとにかく戦略がカギを握ります。
転職に失敗してみじめな思いをしないためにも、転職エージェントやキャリアコーチングも駆使して賢くキャリアップを目指しましょう!