この記事では、クビ(懲戒解雇)になった経験がある筆者が、ホワイト企業への転職に成功させた経験をリアルにつづっています。
筆者は数年前に10年務めた会社を懲戒解雇されました。
その後は事実を全て打ち明けた上で再就職に成功し、現在では当時の就活経験を生かしてキャリアカウンセラーとして活動しています。
クビからの転職活動は、予想通り大変なものでした。計30社以上落ち続け、二度と社会復帰できないのではと感じることもありました。
参考:人生終了?30歳で懲戒解雇された筆者のその後の人生と末路
しかし結果として、約1か月間の就職活動を経てWEBマーケティングのホワイト企業への転職に成功。
もちろん退職理由は全て包み隠さず明かした上で採用していただきました。
筆者の経験上、そして同じように解雇になった経験のある方のキャリア相談を100人以上受けてきた経験から言って、クビになった人が転職に成功させる秘訣はずばり、退職理由をきちんと明かすことです。
この記事では、クビから転職に成功するために大切なことについて、実体験を踏まえてわかりやすくお伝えしています。
リスタートに向けて頑張る方の後押しができれば幸いです。
クビ(解雇)からの転職で大切なこと
クビからの転職で大切なのは、退職理由をきちんと明かすこととしっかりと強みをアピールすることの2点です。
退職理由は正直に話そう
クビになったことを伝えるのは勇気がいるし、転職においては不利になります。
だったら隠してしまおうと考えるのは自然なことですが、少し考えてみてください。
「あなたの目標は就職することですか?」
直近の目標はそうかもしれません。不採用が続くと、ウソをついてでも滑り込もうという考えになる人もいるでしょう。
しかし長い目でみると、「安心して働くこと」が目標なのではないでしょうか?
仮に嘘をついて入社できたとしても、「いつバレるんだろう」とビクビク怯えながら働くことになるわけです。
それも一生、毎日。
また転職の面接で聞かれた際にウソの理由を述べると、経歴詐称になる可能性もあります。
だったら正直に話して、クビになった過去があっても採用してくれる会社を頑張って探すほうが大事なのではないか、という結論に至りました。
筆者は実際、クビになったことを正直に打ち明けてもホワイト企業に入社することができました。誠心誠意事実を伝えると、むしろ「弱みを正直に言える誠実な人だ」と評価が上がることもあります。
クビの事実を隠すリスクを知る
「懲戒解雇はバレる?転職先に知られてしまう理由と5つのタイミング」の記事でも書いた通り、クビになった事実が転職先にバレるルートはいくらでもあります。
仮に隠すとしても、その場合にはかなり大きなリスクを背負うことになります。
- バレたら経歴詐称になるリスク
- 「いつかバレる」と怯えることへのリスク
これらを踏まえた上でも、やはりクビになったことは正直に打ち明けた方がいいと言えるでしょう。
面接では自己PRを忘れずに
もう一点大切なのは、面接ではしっかりと自分の強みをアピールすること。
クビになった事実を話していると、どうしても暗い雰囲気になりがちですが、面接は売り込みの場でもあります。
クビになった理由を真摯に打ち明けるのと同時に、会社にどう貢献できるかもしっかりとアピールすることは忘れないでください。
クビ(解雇)の種類の違い
一般的に言うクビ(解雇)には、大きくわけて以下の三つの種類があります。
- 懲戒解雇
- 整理解雇
- 普通解雇
参考:厚生労働省「労働契約の終了に関するルール」
懲戒解雇
「懲戒解雇」は最も重い処分で、「会社員の死刑判決」と言われることもあります。
犯罪行為や悪質なパワハラ、度重なる無断欠勤など、極めて深刻な行為が行われた場合にのみ下される処分です。
懲戒解雇が理由の場合、転職に大きな影響を与えるのは必至です。
ちなみに従業員に自主退職を促す「諭旨解雇」は法的な解雇とはなりませんが、懲戒解雇に次ぐ重い処分です。
整理解雇
「整理解雇」は、会社の業績悪化を理由に行われる解雇です。
整理解雇するには会社側が4つの要件(人員削減の必要性・解雇回避努力・人員選定の合理性・解雇手続の相当性)を満たす必要があります。
やむを得ない事情による解雇なので、整理解雇が理由なら転職に大きな影響はありません。
普通解雇
「普通解雇」は懲戒解雇と整理解雇以外の解雇を言います。
プライベートによる事情で働けなくなった場合(大きなケガなど)や、能力が著しく低く業務を遂行できないと判断された場合などが対象になります。
普通解雇も懲戒解雇ほどではないにしろネガティブな印象を与えるので、転職活動での悪影響は避けられません。
クビになってからもらえるお金
雇用保険に入っていた場合、クビ(解雇)になって働けない間は、「基本手当(失業手当)」を受け取ることができます。
一定の条件は必要ですが、失業期間の貴重な収入源になるので確実に受け取っておきましょう。
参考:ハローワーク「基本手当について」
基本手当は対象理由が「会社都合」なのか「自己都合」なのかによって、受給できる期間が違います。
- 初回受け取りは待機期間7日間+約1ヶ月後
- 給付期間90日~330日間
- 初回受け取りは待機期間7日間+約3ヶ月後
- 給付期間90日~150日間
基本的に懲戒解雇は自己都合退職扱いになるため、3ヶ月以上の待機期間が必要になります。
手続きは最寄りのハローワークでできます。
クビになった事実は履歴書に書く?
履歴書や職務経歴書に関しては、クビになった事実を正直に書くべきではありません。
書類に「クビ」と書いた瞬間、どの企業も100%落とされると思った方がいいです。
履歴書の経歴には「退職」とだけ書いて濁しつつ、職務経歴書には事実である経歴だけを書けばOKです。
詳しくは「懲戒解雇されても採用された履歴書の書き方」で解説しているので是非参考にしてみてください。
まとめ:クビになっても転職できる!諦めないで!
会社をクビになったのはショックですが、いつまでも引きずってたって事態は何も変わりません。
実際転職はかなり厳しい戦いになるかもですが、しっかりと対策を取れば、決して不可能じゃないです。
事実、逮捕されて懲戒解雇になった筆者は裁判を控えていた状態でしたが、1ヶ月本気で頑張った結果、ホワイト企業に再就職することができました。
「退職理由はどうしよう」とか悩む暇があったら、1秒でも早く行動すること!
これが再スタートへの一番の近道だと思います。
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