本記事では、転職エージェントの賢い使い方をご紹介しています。
- 転職エージェントってどうやって使えばいいの?
- やっちゃいけない業界のルールとかあるんだろうか…
転職エージェントを利用した経験が少ない初心者の方に向け、こんな疑問にお答えします!
現役キャリアカウンセラーの管理人です。転職エージェントとして1,000人以上の転職サポートをしてきました。
希望に合わせた求人を紹介してくれる転職エージェントですが、初めてだと使い方もわかりませんよね?
本記事では、そんな転職初心者さん向けに、転職エージェントの賢い使い方を解説しています。
先に結論からお伝えすると、転職エージェントを活用する上で重要なポイントは以下の3点です!
- 転職エージェントには本音で話す
- スピーディーかつ丁寧に対応する
- 複数のエージェントを同時に利用する
本文で詳しく解説しますが、 この3つは最低限意識した方がいいです。
記事内では、転職エージェントとの面談では絶対にやってはいけないことについても詳しく解説しています。
これから転職エージェントの活用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
転職エージェントとは?
そもそも転職エージェントってどういうものだかわかりますか?
転職エージェントは簡単に言うと、転職希望者(求職者)と人材が欲しい会社との間に立って、転職を手助けしてくれるプロのこと。
利用者は無料で使え、晴れて転職が成立すれば、成功報酬(転職者の年収の30%前後)を紹介先の会社から得て生計を立てています。
たとえば年収500万円の人の転職を実現させれば、成功報酬として150万円の売上が立つ仕組み。だから転職エージェントは、1件でも多く、またなるべく高年収の転職を成功させたい立場なんです。
転職エージェントでできること
利用者の転職を成功させるため、転職エージェントはたくさんのお手伝いをしてくれます。
☑転職エージェントでできること
- 希望に沿った転職先の提案
- 履歴書、職務経歴書の書き方アドバイス
- 面接のアドバイス
- 会社への推薦状作成
- 面接日時の調整
- 面接後のフィードバック
- 内定後の条件交渉
- 入社までのアフターフォロー
まさに二人三脚で転職先にアプローチしてくれる存在と言えます。
ただし、転職エージェントはボランティアではありません。
慈善事業じゃなくビジネスなので、「この相談者はダメだ(転職の見込みがない)」と思われたら雑な対応をされてしまうこともあります。
したがって、転職エージェントと良好な関係を築けるかどうかは転職エージェントを活用する上で極めて大切なことなんです。
転職エージェントの利用の流れ
転職エージェントの使い方の手順について説明します。
基本的な流れは以下の通りです。
- 転職エージェントに登録
- 担当エージェントと面談
- 気に入った企業に応募
- 面接
- 条件交渉、内定
順番に見ていきましょう。
①転職エージェントに登録
まずは、転職エージェントのWebサイトに登録します。
登録するときは、複数のエージェントにまとめて登録するのがおすすめです。
なぜなら、転職エージェントとの相性は実際に面談してみないとわからないから。
一般的には3~4社くらいを同時に利用する方が多いです。
あらかじめ複数に登録しておけば、エージェントとの相性が合わなかったときに対応しやすくなります。
②担当エージェントと面談
転職エージェントに登録したら、担当のエージェントから連絡が来ます。
予定を調整して面談するのが次のステップ。
オフィスに出向いてのオフライン面談もありますが、最近は電話面談かオンライン面談が主流です。
③気に入った企業に応募
担当エージェントとの面談が終わると、エージェントの方から企業の紹介があります。
条件に合った企業を見つけてくれるのです。
この提案を受け、良さそうな案件があれば実際に応募の相談をしてみます。
履歴書や職務経歴書の添削も、このタイミングでしてくれる場合が多いですね。
④書類選考・面接
書類選考を通過したら、いよいよ面接です。
あらかじめ担当エージェントがアドバイスをしてくれることもありますし、同席してくれるケースもあります。
転職エージェントは会社のこともよく知っているので、不安な点は遠慮なく質問しておくと良いですよ。面接で聞かれることとか、理想的な返しをアドバイスしてくれるはずです。
内定辞退ももちろん可能なので、最初は練習がてら積極的に面接に臨んだ方が良いですね。
⑤条件交渉、内定
晴れて内定が出たら、エージェントが条件交渉をしてくれます。
給与や賞与、勤務時間、入社日などについてですね。
面接のときには聞きづらかったこともエージェント経由ならリクエストできるので、このタイミングで入社前の不安を解消しておきましょう。
転職エージェントとの面談での服装と持ち物
面談時は履歴書・職務経歴書を持参しよう
転職エージェントとの面談では、以下のものが必要になります。
- 履歴書
- 職務経歴書
多くの場合、転職エージェントに登録をした時点で履歴書と職務経歴書は自動作成されます。
面談時の服装はスーツが基本
転職エージェントとの面談時の服装は、スーツが基本です。
採用面接ではないのでたまにラフな格好で来る人もいますが、エージェント的にはあまり印象がよくありません。
ただし最近は「カジュアル面談」「私服OK」という転職エージェントも多くなってきたので、気になったら面談前に尋ねてみるといいです。
転職エージェントとの面談で絶対にやってはいけない3つのこと
筆者自身の転職経験とエージェント視点を踏まえ、以下の3つは絶対に意識した方が良いです。
- 嘘をついて本音で話さない
- 曖昧な意志表示
- レスポンスが遅い
順番に見ていきます。
①嘘をついて本音で話さない
基本的なことですが、嘘が一番ダメです。これまでの経歴や転職理由を盛っても何一つとして良いことはありません。
私は前職での失敗談も包み隠さず話しました。中には人生相談みたいに親身になって話を聞いてくれるエージェントさんもいましたよ。
採用面接では「1を10に盛って話す」テクニックも有効だったりしますけど、転職エージェントとの面談では別です。
仮に嘘をついて新しい仕事が決まっても、後々苦労するだけですからね。
包み隠さず本音でぶつかりましょう。
②あいまいな意思表示をする
転職エージェント側からすれば、求職者との面談はビジネスです。
表向きがどんなに良い人に見えても、1件でも多く、なるべく年収提示の高い会社へ転職させたいのが本音。中には希望に沿っていなくても、受かりそうな会社を紹介してくることもあります。
話術に長けた人が多いですが、本心と違うのであれば鵜呑みにせず、きっぱり断った方が吉ですよ。
③レスポンスが遅い
転職エージェントは無料で利用できる分、なんとなく連絡が後回しになってしまいがち。
ですが、社会人として迅速なレスポンスができないとそれだけで致命傷です。
転職活動が本格化してくると、色んな所とのやり取りが増えて、一気に忙しくなりますが、エージェントとの連絡は怠らないで下さい。
転職エージェントの賢い使い方
転職エージェントを上手に使う方法をお伝えします。
具体的には以下のポイントを意識すると、転職エージェントを上手に使いこなせるでしょう。
- 転職エージェントは2~3社を併用する
- 転職エージェントの得意不得意を理解する
- 業界特化型の中小エージェントを併用する
①転職エージェントは2~3社を併用
転職エージェントは複数を同時に利用することをおすすめします。
なぜなら担当者との相性があるのと、1社ではカバーしきれない求人までチャンスが広がるからです。
一般的には2~4社ほどを同時に活用する方が多いです。
☑主な大手転職エージェント
- リクルートエージェント…業界最大手。求人数が断トツ日本一。転職者の8割が活用。
- dodaエージェントサービス…サポートの手厚さで有名。顧客満足度2年連続ナンバーワン。
- マイナビエージェント…20代向けの案件多数。担当者もフレッシュで一生懸命。
- ビズリーチ…スカウト型の転職エージェント。年収500万円以上なら有利に使える。
②転職エージェントの得意不得意を理解する
一口に転職エージェントと言っても、それぞれに得意不得意があります。
たとえばリクルートやdoda、マイナビなどの大手エージェントは、求人数が多いですがその分、一人一人と向き合うサポートは手薄になりがちです。
履歴書・職務経歴書の添削や面接対策などを手厚くしたい方は、ニートにもおすすめの転職エージェントを活用するなど、利用目的を分けて考えましょう。
③業界特化型の中小エージェントも併用する
転職エージェントは大手だけでなく、各業界・業種に特化した中小のエージェントも併用することをおすすめします。
業界に特化したエージェントは、その業界に詳しいのでとにかく情報が早いです。
スタートアップやベンチャー系の最新情報も手に入りますし、大手にはない好条件の案件が見つかることも多々あります。
まとめ:転職エージェントで有利に転職を進めよう
転職エージェントは、新しい仕事を探しているあなたの味方です。
「転職を成功させる」という点で利害関係が一致しているので、親身になって全力でサポートしてくれます。
- 嘘をつかない(本音で話す)
- はっきりと意志を示す
- 迅速なレスポンスを心がける
上記の点に注意しながら、転職エージェントをフル活用してください。
★全年代におすすめの転職エージェントはコチラ★