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うつ病で休職・退職するのはずるい?他の従業員が不満を持つ理由

うつ病で休職・退職するのはずるい?キャリア・仕事の悩み

うつ病で休職したり退職したりするのはずるい!」

時々、こんな主張を見かけます。

うつ病の症状は周囲から見ても分かりづらく、「うつ病を理由にさぼっているだけなのでは?」と考える人が一定数いるのが理由です。

また休職中は給料や手当がもらえるため、結局そのまま復職せずに退職するのはさすがにずるい…

これが「うつ病による休職や退職はずるい」と考える人の意見です。

 

キリオ
キリオ

現役キャリアカウンセラーの管理人です。筆者の元にも同じような相談はありますが、多くの場合は、うつ病への理解が乏しいのが原因です。

うつ病での休職や退職はずるくありません!

うつ病は休職・退職の正当な理由です。むしろ会社に原因がある場合は、補償の対象にもなり得ます。

本記事では、時折見かける「うつ病での休職や退職はずるい」という意見について、背景や理由、対処法を探っていきます。

キリオ
キリオ

うつ病で悩んでいる方、またはその関係者の方の参考になればうれしいです。

この記事を書いた人
キリオ

一般社団法人再スタート支援協会代表理事/株式会社Everal代表取締役|国家資格キャリアコンサルタント(登録番号:24037006)|ワケアリ転職専門のキャリア相談「YOTSUBA」代表キャリアカウンセラー
著書「懲戒解雇されたら人生逆転できました」
▶早稲田大卒→大手メディア会社→30歳で逮捕・懲戒解雇
▶無職・ニートから36社不採用→Webマーケ会社に再就職
▶人材紹介事業の責任者→2023年に独立・法人化

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うつ病による休職や退職はずるい?

うつ病で休職・退職するのはずるい

うつ病による休職や退職はずるいと思いますか?

キリオ
キリオ

冒頭でもお伝えしたとおり、うつ病は休職や退職の正当な理由です。うつ病で退職した人の末路にあるとおり、退職がきっかけで快方に向かったり、健やかに働けるようになった人も大勢います。

しかしまだまだ浸透しているとは言えず、「うつ病での休職や退職はずるい」という意見も出てきますよね。

たとえば、以下のネット口コミ最大手「Yahoo!知恵袋」での投稿をご覧ください。

「ずるい」という人の意見

うつ病はずるい!!会社の同僚(30代女性)がうつ病で休職して一年です。傷病手当をもらっています。 お金がなくて生活が苦しいと言いいながら、スマホに替えて一日中フェイスブックをしたり、寿司の出前を取ったりして
いるみたいです。
今後、障害年金ももらえるのでしょうか??もらえるとしたらいくら位ですか??
働かないでお金が貰えてずるいですよね??

引用:Yahoo!知恵袋

あなた
あなた

本気で悩んでるのに、こんなこと言う人がいるなんて…

しかし、これはあくまで一部の人の意見に過ぎません。

実際、この投稿には以下のようなコメントがつけられていました。

鬱は苦しいですよ。寿司の出前も他の人(家族とか)が元気を出すようにとったのかもしれません。
元気そうに見えて、躁鬱の、躁の時だったりします。
病気の方を妬むより、誰かと比べるより、自分がしっかりしていたらいいと思います。

引用:Yahoo!知恵袋

 

働かないでお金をもらっているのではなくて、働けないからお金をもらっているんですよ。そういう人のための手当だと思います。

きっと、ずるいなと思ってしまうのは、うつ病が目に見えない病気だからです。
例えば、足を骨折して休職している人に”働いていないのにお金をもらうのはおかしいじゃないか”とか、”無理してでも働け”なんて言う人はいませんよね。
気持ちの病を患っている人に、”無理をしてでも働け”というのは、足を骨折している人に”グラウンドを走ってこい”というようなものなのだと思うのです。

人によって、何が辛いことなのか、何が苦しいことなのかは違うことです。それは得意不得意が人それぞれあったり、自分にとっての安らぎが人それぞれなのと同じようなものです。
その同僚の方にとっては、少ないお金の中で、フェイスブックをしたり、お寿司を食べることが安らぎなのではないでしょうか。気分をリフレッシュしてその人なりに頑張っていることもあるのではないでしょうか。

人のことを気にしてしまうのはとてもわかります。質問者様が一生懸命働いているからこそ、ずるいなと思ってしまうこともあるんだと思います。
でも健常者とうつ病患者は紙一重です。
うつ病は、苦しいことが質問者様の思っている以上にたくさんあります。
うつ病にならないためには、必要以上に人のことに干渉しないことが一番だと思います。

引用:Yahoo!知恵袋

うつ病で休職・退職するのは正当な権利!

上記のように、うつ病の特性を理解している人が大多数です。

ほとんどの人はうつ病を理由に休職、退職してもスムーズに受け入れてくれます。

なので「ずるい」というような意見は気にせず、正当な手続きを踏んで堂々と次のステップに進んでいい、というのが本記事の結論になります。

うつ病での休職や退職がずるいと言われる理由

うつ病で休職・退職するとずるいと言われる理由

うつ病での休職や退職がずるいと言われてしまう主な理由は、以下の2点です。

  • 休職期間に手当がもらえるから
  • 一部の人は仮病を使うから

休職期間の手当がもらえるから

勤務先によってルール・制度が異なるのは大前提ですが、基本的にはうつ病による休職であっても、期間中に傷病手当がもらえます。

したがって、何も仕事をしていないのにお金がもらえるのはずるい!

と言う人が一定数いるんです。

一部には仮病を使う人も

また「うつ病」と偽って休職する人も一定数いるようです。

実際には病院での診断が必要なので、正規の休職が認められるケースは少ないですが、いわゆるズル休みの理由に悪用する人が一定数います。

キリオ
キリオ

ただし繰り返しになりますが、うつ病での休職や退職は決してずるくありません。正規の手続きを踏んでいれば、堂々と手当を受け取ったり転職したりして何ら問題ありません。

うつ病で休職・退職しても良い理由

うつ病で休職・退職してもずるくない理由

うつ病は休職や退職の正当な理由になります。

制度上でもまったく問題ありません。

国も認めている手段

うつ病での休職や退職は、国も認めている正当な理由です。

厚生労働省は心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引きを各事業所に配布し、うつ病による休職や退職がスムーズに行われるよう、指導しています。

うつ病での休職や退職は珍しくない

厚生労働省の調査によると、うつ病(メンタルヘルス)が原因で1ヶ月以上の求職者が出た事業所は6.7%、退職者が出た事業所は5.8%に上ります。

決して珍しいわけではないですし、国としてもメンタルヘルス対策を進めていることからも、無理することなく休職・退職の選択をしたほうがいい、ということがわかります。

休職するか退職するかで迷ったら

うつ病で休職するか退職するかどっちがいい?

うつ病と診断されたり、その疑いがあって仕事の継続が難しくなった場合、選択肢としては「休職」と「退職」の2パターンがあります。

もちろん良し悪しはケースバイケースですが、どちらを選ぶほうが賢明でしょうか?

基本的にはまずは休職

仕事辞めたら人生楽しすぎなどと言う人もいますが、基本的にはまず休職できるかどうかを職場に確認しましょう。

無職でもなんとかなる?無理だと悟った30代の人生逆転劇でもある通り、一時的でも無職になるのはかなりデメリットが多いです。

休むことでうつ病が回復するケースもありますし、傷病手当がもらえる場合も多いです。

中には休職期間中にも給料が発生する会社もあります。

キリオ
キリオ

手当や給料に関しては、勤め先の制度によって変わってきます。詳しくは人事部などの窓口に相談してみてください。

休職後に復職せずに退職しても問題ない

仮に休職をしたまま、やっぱり復職せずにそのまま退職する、となっても問題ありません。

休職後に退職しても、受け取れる手当としては以下の3つがあります。

  • 退職金
  • 失業等給付
  • 傷病手当金

このあたりの手当は問題なく受け取れます。

ただし、休職期間中は勤続年数として算定されないケースがあるのでご注意ください。

キャリアのプロに相談するのも手

休職や退職の判断に迷ったら、キャリアのプロに相談してみるのも一つです。

キリオ
キリオ

最近はオンラインでプロのキャリアカウンセラーに相談できるサービスもあるので、身近に相談できる人がいない場合やプロ目線でのアドバイスがほしいときに有効です。

無料相談できるキャリアコーチングサービスも多いので、一人で抱え込まず、有効活用してみるといいですよ。

まとめ:うつ病で休職や退職してもOK!

うつ病で休職・退職してもOK

最後に本記事の内容をまとめます。

☑まとめ

  • うつ病で休職・退職するのはずるくない!国も認めた正当な理由になる!
  • 休職か退職かで迷ったら、まずは休職を選ぼう
  • 第三者に相談するのも有効!キャリア相談も活用しよう!

 

うつ病で休職・退職するのは全く問題ありません。

自分を責める必要なんてないし、国の制度上でも認められた正しい手段です。

 

キリオ
キリオ

もしも今後のことで悩んでいるなら、一人で抱え込まず、誰かに相談しながら自分にとってベストな選択ができるといいですね。

 

もしうつ病による休職や退職のことで悩んだら、プロのキャリアカウンセリングで相談してみるといいです。会社内でどう立ち回ればいいか、実際転職する際はどう伝えたらいいかなど、個別のケースに合わせてアドバイスしてもらえます。
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キャリア・仕事の悩み
この記事を書いた人
キリオ

一般社団法人再スタート支援協会代表理事/株式会社Everal代表取締役|国家資格キャリアコンサルタント(登録番号:24037006)|ワケアリ転職専門のキャリア相談「YOTSUBA」代表キャリアカウンセラー
著書「懲戒解雇されたら人生逆転できました」
▶早稲田大卒→大手メディア会社→30歳で逮捕・懲戒解雇
▶無職・ニートから36社不採用→Webマーケ会社に再就職
▶人材紹介事業の責任者→2023年に独立・法人化

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